南島漂流記
2007年5月前
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2007.5.14

 昨日までの好天は何処へ行ってしまったのか、今日は朝から本格的な雨に見舞われました。
 沖縄の梅雨を代表する花のひとつイジュの花も既に咲き始めていましたが、やはり雨空が似合います。役者が揃ったところで、そろそろ梅雨入り宣言でしょうか。


イジュ
Ricoh Caplio R6


絞め殺し植物
Ricoh Caplio GX100
2007.5.13

 亜熱帯林では、ガジュマルやアコウなどの樹木が、気根を他の木の幹に巻き付けて、生長とともに締め付けて枯らしてしまうことがあります。このような植物を絞め殺し植物と呼びます。
 普通、絞め殺す相手はやはり同じような樹木が多いのですが、今日、木生シダのヒカゲヘゴに巻き付き始めたガジュマルを見ました。確かに、樹木ですがシダを相手にするとは・・・。と言っても、絞め殺し植物は絞め殺す相手をある程度選択しているのでしょうか?そして、その絞め殺した結果、実際にメリットはあるのでしょうか?

2007.5.12

 梅雨入りを前に、山原(やんばる=沖縄本島北部)の森では、既に昆虫たちの活動が盛んです。渓流沿いでは、山原を代表するリュウキュウハグロトンボ、リュウキュウルリモントンボ、そしてこのリュウキュウトゲオトンボが見られます。この3種の中では、最も先に姿を消してしまうリュウキュウトゲオトンボの活動が特に盛んに感じられます。
 地味な色彩のトンボですが、成熟した雄の脚は赤く色づき、そこだけが目立ちます。そして度々、空中で向かい合いこの脚を広げながら縄張り争いをする光景を見ると、この足の赤色は特別な意味があるように思えます。


リュウキュウトゲオトンボ
Ricoh Caplio GX100 Speedlight


オキナワモリバッタ?
Ricoh Caplio GX100
2007.5.11

 夕暮れの森で、オキナワモリバッタでしょうか、小さなバッタの幼虫に出逢いました。何となくいい雰囲気だったのですが、既にバッタのいる場所には陽がありませんでした。それでも諦めきれずに、レンズを向けてみると、一瞬、木陰から陽が射してバッタに当たりました。バッタのいる森の雰囲気が感じられる、ちょっと不思議な光景が捉えられました。
 これまで常用してきたデジカメの広角端は28mmでしたが、今回の機種は24mmとよりワイド化されました。わずかな差のようですが、実際に撮影された映像は明らかに違います。以前、カメラ雑誌で広角と超広角の境界線は何処かという話題があり、その境界が23mmと24mmの間にある
と結論付けられていました。つまり、24mmは「超広角ではない最広角レンズ」と言うことになりますね。何となく納得がいくようにも思います。

2007.5.10

 久しぶりに沖縄本島南部に行ってみました。南部は北部と違って、特定の昆虫の見られる季節だけを狙うのがいつものパターンです。一番多い被写体は、冬場のマダラチョウの集団。そして、この春先のイワサキクサゼミです。
 体長15mm程の日本最小のセミは、八重山地方には広く分布していますが、沖縄本島では基本的に南部だけにしかいません。以前は毎年撮影をしていましたが、ここ数年ちょっと足が遠のいていました。
 今日は、このセミ狙いではなかったのですが、たまたま撮影機材を携えて南部を訪れたところ、あちらこちらのススキやサトウキビから鳴き声が聞こえてきました。そこで、急遽レンズを向けたのですが、コンパクトデジカメで撮影したのは、これが初めてのことです。


イワサキクサゼミ
Ricoh Caplio R6 Speedlight


スカシエダシャク
Ricoh Caplio GX100
2007.5.9

 今年初めてスカシエダシャクを見ました。まるで、ボロボロの枯葉が貼り付いているようです。
 それ程珍しい種ではなく、林床の下草でよく見かけます。しかし、このように1枚の葉の上に2匹がとまっているのは初めて見ました。雄と雌でしょうか?フェロモンなどに誘引された結果なのでしょうか?左の個体は、右の個体に比べて小さく見えますから、雄でしょうか?右上の雌に誘引されて来たのだとしたら、ピッタリの位置関係ですね。

2007.5.8

 昨日は、タイワンツチイナゴかツチイナゴか判らない個体でしたが、今日のものは明らかにタイワンツチイナゴでした。
 まず、見るからに大型でした。恐らく、雌でしょう。そして、この後飛び立つときに後翅のピンク色が確認出来ました。さらに、撮影した画像を拡大して見ると、前胸背にほとんど毛が生えていません。今日は、運良く撮影後に識別ポイントを複数確認することが出来ましたが、このようなことは稀なのです。


タイワンツチイナゴ
Ricoh Caplio GX100 Speedlight


タイワンツチイナゴ?ツチイナゴ?
Ricoh Caplio GX100 Speedlight
2007.5.7

 連休が明けると同時に晴れ間が戻ってきました。数日ぶりにカメラを片手に散歩をしました。晴れ間は戻ったものの風が強いので、なかなか小さな昆虫は被写体に出来ません。
 陽は出ているのに、シャッターが押せないもどかしさを感じながら歩いていると、草むらに大きなバッタがとまっていました。近づいても、すぐに逃げる気配もありません。
 このバッタは、日本最大のバッタのタイワンツチイナゴか、それよりもやや小さいツチイナゴなのですが、その識別が難しいのです。跳ぶときに翅(はね)を広げてくれれば、その色で判るのですが、静止しているとそれも見えません。前胸背(胸部の背中側)に毛が多いか少ないかも識別ポイントだといいますが、多いか少ないかの判断は容易ではありません。中間的な個体もいますし、光線状態によって見え易かったりそうでなかったりと・・・

2007.5.5

 いつもは頼りにならない天気予報が、今年のゴールデンウィークはよく当たります。結局、連休中の晴れは一日だけになりそうです。子供の日の今日も断続的に雨が降り、ほとんど撮影のチャンスがありませんでした。
 連休中、知人に貸していたジムニーが戻ってきました。たまたま、2台の車を並べてみる機会がありました。2年前にも一度、このようなチャンスがあったのですが、写真が残っていません。
 かつて4台の軽自動車のジムニーを乗り継いだ後、念願の普通車のエスクードに乗り換えました。それは、とても嬉しいことだったのですが、一方で、その後も進化を続けるジムニーも気になる存在でした。エスクードをメインカーに、ジムニーをセカンドカーにするというのが夢となりました。今月後半にジムニーを西表島に持って行くまでの間の暫定的な状況なのですが、ちょっとリッチな気分です。
 ところが、この2台体制を夢見ていた頃、ときどき不思議な夢を見ました。セカンドカーのジムニーを所有していることを忘れてしまうのです。長い間離れた場所に置いておいたジムニーのことを突然思い出し、「しまった!」と嘆く夢なのです。これは、どのような深層心理を反映した夢なのでしょう?


エスクードとジムニー
Ricoh Caplio GX100


オキナワクワゾウムシ
Ricoh Caplio GX100 Speedlight
2007.5.4

 オキナワクワゾウムシは、真冬でも成虫の姿を見掛ける種類です。しかし、今日出逢ったペアは、特別に大きな個体に感じました。
 春に出現する個体が大きいという傾向はないかもしれませんが、目にする昆虫が次第に増えつつある中で、何処かとても新鮮に感じられました。このペアから生まれてくる成虫はいつ頃の季節に姿を現すのでしょう。

2007.5.4

 ルリタテハにレンズを向けるのは、今年2度目のことだと思います。前回は、もっと早い季節でしたが、既に翅(はね)は破れていました。そして今回は、傷ひとつない立派な個体です。恐らく、羽化直後の雌なのでしょう。
 5月に入ったのに、まだ肌寒さを感じることがありますが、着実に季節は春から夏に進んでいます。少しずつですが、昆虫の数も増えてきました。何れ近いうちに、例年どおりの状況に追いつくのでしょうか。


ルリタテハ
Ricoh Caplio GX100 Speedlight


デイゴ
Ricoh Caplio R6
2007.5.3

 沖縄県の花のデイゴが目に付くようになってきました。しかし、今年はマメハモグリバエという昆虫の発生で、あまりよい開花状況ではありません。
 今日はちょうどよい咲き頃の花が低いところにかたまって見られる木を見つけました。これが今年初めてのデイゴの撮影です。
 亜熱帯らしい見栄えのする花ですが、県花でありながら在来種でないとろが、残念です。

2007.5.2

 体長2、3mmでしょうか、小さなハエの仲間を見つけました。しかし、何処か不思議な姿に感じます。翅(はね)が反り返っているような、触角長いような・・・あるいは羽化を失敗した結果なのでしょうか?
 残念ながら老眼の兆しの出始めた肉眼では、ディテールは確認出来ません。そこで、デジカメのテレ端で撮影し、モニタで拡大してみました。ユスリカの仲間でしょうか?翅ではなく、腹部が反り返り、胸部が隆起しています。さらに長い触角かと思ったのは、前脚でした。
 掲載した写真は2分の1程度にトリミングしてあります。愛用のデジカメが新機種になって画素数は一眼レフ並みの1000万画素になりました。一部では画素数は800万画素程度に押さえてノイズ低減を優先すべきとの意見もあります。しかし、このような圧倒的な解像感を見せつけられると、やはり1000万画素の威力を支持したくなります。


ユスリカの一種?
Ricoh Caplio GX100 Speedlight

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