生まれてから19年間過ごした東京ですが、どうも都会の生活は苦手で落ち着かないものでした。そして、その東京よりも長くなった沖縄での生活が続いています。しかし、長いからといって、その土地の人になることは出来ません。こうしてみると、本当に自分自身の落ち着ける居場所は何処にもないような、そんな気もしてきます。でも、これからも沖縄に住み、あちらの島やこちらの島を転々としながら、野生動物たちの撮影を続けていくことに変わりはないでしょう。その仕事にしても決して要領のよいものでなく、いつもどこかワンテンポずれたことばかりのように感じます。ゆったりと流れていく時の中に浮かぶ、南の島での毎日を少しずつ紹介できればと思います。しかし元来が怠け者で、夏休みの絵日記もまともに付けたことのない性格、どれくらいのペースで更新できるかは、当の本人にも全くわかりません。

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2008.5.17

 夕方、いつもの散歩コースの植え込みで撮影していると、ランタナにオキナワビロードセセリが訪花しました。新鮮な個体です。
 この蝶は、真冬にも成虫が活動していて、カンヒザクラで吸蜜する常連です。ところが、今年はカンヒザクラで撮影していても、一度も姿を見掛けなかったので、ちょっと気になっていました。この時期に、このような新鮮個体が見られるのは、ノーマルな発生周期なのでしょうか?梅雨も遅れていたりするので、何処か気になるところです。


オキナワビロードセセリ
Ricoh R8 Speedlight


ゲットウ
Ricoh R8
2008.5.16

 本当に今年の梅雨は、何処に行ってしまったのでしょうか?梅雨を代表する花のひとつ、ゲットウも梅雨入りが待ち切れなかったかのように、あちらこちらで蕾が綻び始めています。
 撮影時には苦労しても、やはりゲットウの蕾や花は、雨滴に濡れていたほうが雰囲気が感じられますね。
 テッポウユリ、ゲットウ、そしてイジュも開花し、首を長くして待っているのに、まだやって来ない梅雨。それよりも早く、月曜日には台風が接近しそうです。

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 (独)科学技術振興機構(JST)が運営する、科学に興味や関心を持つ人向けのサイト「かがくナビ」。中学生にも解り易いコンテンツですので、親子で楽しむことも出来ます。
 「湊和雄の沖縄だより」を週一回連載(金曜日更新)しています。本日16日更新の最新記事は「ノグチゲラ」です。
 また、科学ムービーのページでは、私の撮影に成功したケナガネズミの動画も公開していますので、是非、ご覧ください。

2008.5.15

 今年の梅雨は何処にいってしまったのか分からないような好天が続いていますが、それでも梅雨時に開花を迎える植物たちは、順調に生長しているようです。
 ゲットウも開花し始めましたし、テッポウユリも満開の場所が多いようです。
 それにしても、週間予報は何処までも晴れマークが並んでいます。今後のダムの貯水率が気になるところです。


テッポウユリ
Ricoh R8


ニクバエの一種
Ricoh GR-Digital II
2008.5.13

 昨日、今日と、愛用しているコンパクトデジタルカメラの1機種、リコーGR-DIGITAL IIに関する取材を受けました。コンパクトデジタルカメラの最高峰と言ってもよい機種です。
 しかし、細かい点は除いて、基本的な機能は実にシンプルです。まず、光学ズームは搭載されず、28mm相当の固定焦点です。しかし、その描写は捨て難い味が感じられ、各操作部の感触も心地よいものがあります。
 それでも、やはりズームレンズの便利さに負けて、他の機種を使う機会が多くなったりもするのですが、何かの切っ掛けで、このGR-Digital IIに戻ると、その度にこの機種の良さというか、完成度の高さを再認識して暫く使い続けることの繰り返しなのです。不思議な魅力を持ったカメラです。

2008.5.10

 昨夜の呑み会の帰り、ショックなことがありました。それ程、酔ってはいなかったのですが、電車がかなり混んでいて、背中のカメラバッグのネットに挟んでおいた、迷彩のレインカバーを落としてしまったようです。
 仕事柄、同じような迷彩カバーは持っているのですが、このメーカーのものが最も地味な色彩で、実際のフィールドで最も目立ち難いのです。
 そこで、早速、今日の午後からの会合に出席する前に、新宿のカメラ店に寄って探してみましたが、既に製造中止とのこと。昼食時間を充てて探したのに、再入手不能とは、悔やみは増すばかりです。
 ※無くした迷彩レインカバーの写真を探したのですが、このレンズ撮影のバックに使ったカットしか見つかりませんでした。写真が小さいのは、以前のレイアウト時に使用していたためです。


迷彩レインカバー
Ricoh Caplio GX


テスト撮影
Ricoh Caplio GX100 LED-Light
2008.5.9

 いつも東京に出てくると、何か撮影用の機材を購入するのですが、今回は特に予定はありません。ただ、以前から気になっていたデジカメ用のLEDライトをいくつか見てみました。白色LEDは、太陽光に近い色温度をしているので、ビデオ撮影用に使えないかと思ってのことです。
 結局、リング型と小型ストロボ型の両方を購入してみました。前者は光量は少ないものの、影が出難く、色温度もより太陽光に近い利点があります。後者は光量が豊富な代わりに、照射パターンのスポット性が高く照射ムラが目立ちます。さらに色温度が高く青っぽく見えます。
 夜の呑み会の時間がお遅めに変更との連絡が入ったので、近くの喫茶コーナーで時間調整しながら、エクレアの包み紙をリングタイプでテスト撮影。

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 「湊和雄の沖縄だより」を週一回連載(金曜日更新)しています。本日9日更新の最新記事は「リュウキュウハグロトンボ雌」です。
 今回から、サイトリニューアルを受け、高嶋清明さんの「東北だより」、尾園暁さんの「湘南だより」も連載に加わります。

2008.5.7

 いつも、自然のフィールドで生き物を撮影していますが、今日はちょっと違ったシュチエーションでの撮影です。何に見えますか?
 これは、楽器のチェロの内部なのです。東京で楽器製作をなさっている方からメールを頂き、虫の眼レンズで内部を撮影できないだろうかとご相談を受けました。それでは、実際に試してみましょうということなり、テスト撮影した画像です。私にとっても初めての体験で、興味深いものがありました。
 一見、私自身の撮影には役立たないようですが、このような全く異なったお仕事の方との関わりというのは、いつ何処で活きてくるか判らない貴重なものなのです。



NikonD300 Gyorome845 (ISO1600)


カエデ
NikonD300 Nikkor45/2.8 X1.5Telecon
2008.5.6

 久しぶりの東京です。今日は、共同管理人を務める掲示板参加者のオフミーティングで、撮影会と懇親会です。
 連休最終日の新宿御苑は、天気にも恵まれ、人出も多く、落着いて昆虫の撮影をするのは容易ではありませんでした。しかし、新緑の若葉が美しくなかなか楽しいひとときでした。カエデの若葉に混ざる赤い実を見つけ、レンズを向けてみました。

2008.5.5

 ここにも度々登場した、山原(やんばる=沖縄本島北部)の春を代表する花、アカボシタツナミソウも、ついに花期を終え、種を着ける季節を迎えています。
 花の時期にはあれだけ目立っていたのに、実の時期になると茂みに埋もれてしまって、なかなか見つけ出せません。そんな地味な存在です。さらに、実が爆ぜて殻だけが残ると、まるでペンペングサのように見えます。


アカボシタツナミソウ実
Rioch R8 Speedlight


ウコンエダシャク
Ricoh R8
2008.5.4

 今年初めて出逢ったウコンエダシャクでしょうか。何処か、舞踏会で着ける仮面のようで気に入っている蛾です。
 そして、この鮮やかな黄色も、なかなか魅力的です。この翅(はね)の色からウコンエダシャクという和名が命名され、決して食草がウコンなのではありません。以前は、食草は不明だったのですが、最近ではタブノキやシロダモと判明しているようです。いつも、灯火に飛来した姿ばかりで、いつか緑の葉にとまる姿を撮りたいと思います。

2008.5.3

 昨日に続いて、久しぶりの再会を果たした謎の被写体です。こちらは、ちょうど一年ぶり、場所も同じ山原(やんばる=沖縄本島北部)です。昨年は、カクチョウランの株の葉の上で見つけました。今回は、ホルトノキの葉の上です。
 遠くから見ると、鳥の糞のようなのですが、近くで見ると頭部が盛り上がっていて、まるで蛇の頭のように見えるのです。昨年は、私が共同管理人を務める掲示板に投稿し、いろいろな方に見て頂いたのですが、結局種名は判らないままでした。


蛾の一種の幼虫
Ricoh R8



Ricoh R8
2008.5.2

 以前、一度西表島で見たきりの謎の植物に再会しました。今回は山原(やんばる=沖縄本島北部)です。若葉が紫色をしているのです。
 以前撮影したとき、植物に詳しい方にも訊いたのですが、結局解らず仕舞いでした。正常な状態ではなく、病葉(わくらば)説まで出た程です。
 確かに、正常な状態で山原にも分布しているのならば、もっと目撃していてもよいはずです。あるいは珍しい個体変異でしょうか。

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 「湊和雄の沖縄だより」を週一回連載(金曜日更新)しています。本日2日更新の最新記事は「キンギンソウ」です。

2008.4.30

 先週、ビデオ撮影に成功したケナガネズミですが、1週間経った今、冷静にその背景を振り返ってみました。昨秋、急に目撃例が増え始めた頃は、目撃地点がとても集中していました。しかし、最近はかなり広い範囲に及んでいます。これは、ある特定の個体が重複して目撃されたと考えるよりも、広範囲で個体数が増加していると考えるほうが自然です。
 森林伐採、林道開設工事、マングースやノネコなどの侵入と、どれをとってもケナガネズミの生息条件の向上に繋がる要素は見当たりません。しかも、これまで個体密度もかなり低く、山原の野生動物の中でも、極めて絶滅の危険性の高いと考えられたケナガネズミが、何故この条件下で増加しているのでしょうか?
 まず、地球温暖化の影響ですが、気温上昇が影響するのならば、これまでもさらに北に位置する生息地、奄美大島と徳之島よりも山原のほうが個体数が多くても不思議ありません。しかし、現実はその逆です(環境破壊の程度など差もありますが)。
 では、このような理由は考えられるでしょうか?今、山原の森では、マングースやノネコの捕獲のために多数のトラップが仕掛けられています。その餌にはスルメを用いているようですが、雑食傾向も認められるケナガネズミが、それを食べることによって栄養状態が良くなり繁殖率が上がったりするでしょうか?そうならば、もっと高頻度でケナガネズミがトラップに掛ってしまうことでしょう(その頻度は知りませんが)。
 近年、山原の林道の舗装率が上がり、路肩に積もった落ち葉でミミズが増えているようです。それを捕食するヤンバルクイナが度々轢死しています。未舗装環境よりも、実際にミミズが増えているのか、あるいは捕食し易いのか不明ですが、もしそれが事実ならば、ケナガネズミもそのミミズを捕食して栄養状態が良くなったと考えるのはどうでしょう?最近、実際に路上でミミズを捕食しているケナガネズミが撮影されています。さらに、最近の目撃例は、樹上よりも路上が圧倒的に多いのです。もしかすると、これは可能性があるかもしれません。




ケナガネズミ
Sony HVR-V1J


カクチョウラン
Ricoh R8
2008.4.29

 この南島漂流記も7年目になりますが、どうも毎年同じ時期に同じ被写体にレンズを向けている傾向があります。それは、日記に限らず、日々の撮影内容すべてがそうなのですが。
 そこで、同じ被写体であっても、少しでも異なる映像をと思い、いつもは横方向から撮影しているカクチョウランの花を真下から狙ってみました。まぁ、それ程の違いはありませんが、いくらか新鮮味が感じられるでしょうか?

2008.4.28

 今、山原(やんばる=沖縄本島北部)では、あるハマキガの仲間の姿が目に付きます。林道沿いの下草などにとまっているのを頻繁に見かけます。しかも、やや大きいあまり斑紋の目立たない種と、やや小さめで斑紋のコントラストの目立つ種の2種類です。
 ところが、この2種が同種の雄と雌なのに気づきました。それは、このように交尾中のペアに遭遇したためです。


ハマキガの一種
Ricoh R8


タブノキ実
NikonD300 VR Nikkor70-300/4.5-5.6ED PL-Filter Speedlight
2008.4.27

 タブノキの実が熟して、黒く色づいているのが目立ちます。若い実は深緑色で、熟すと黒くなるために地味で、実自体は目立ちません。しかし、その実を支えている軸部分(何て言いましたっけ?)が鮮やかな赤色をしているので、近くを通れば、見落とすことはありません。
 それにしても、2月から3月にかけて、ピンク色の鱗に覆われたような新芽を目にしたばかりです。いつの間に花が開き、結実したのでしょうか?早いものです。
※軸部分は「果柄」でした。

2008.4.26

 今晩も、ケナガネズミに遭遇しました。しかも、また2個体立て続けに。最初に遭遇した個体は、路上で活動していたものでした。尾の付け根に黒いフサフサした毛の塊があるのは、まだ換毛途中の若い個体のためでしょう。
 しかし、何が原因でこのように個体数が増えているのでしょう。単純に考えられる要因として、地球温暖化ですが、ケナガネズミの分布からして、それは現状に合わない点があります。山原(やんばる=沖縄本島北部)以外には、やはり琉球列島の徳之島と奄美大島に分布しています。これらのより北側に位置する、気温の低い両島での個体数のほうが山原よりも上回っているようです。これでは、気温との相関が逆になってしまいます。本当に謎です。


ケナガネズミ
Sony HVR-V1J

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 「湊和雄の沖縄だより」を週一回連載(金曜日更新)しています。本日25日更新の最新記事は「シンジュサン」です。


カクチョウラン
NikonD300 VR Nikkor18-200/3.5-5.6ED
2008.4.25

 今年もカクチョウランの花が満開を迎えています。昨年よりもやや遅い開花のように感じます。
 地球温暖化と言われるようになって、実際のフィールドでも度々その影響を感じることがあります。しかし、個々の生物への影響はそう単純なものではないようです。同じ植物でも、例年よりも開花の早まるものあれば、遅くなるものあります。それでも、生態系全体のバランスが保たれていればよいのですが。

2008.4.24

 昨秋から目撃が続いていて、私自身も先月27日に10数年ぶりで遭遇したケナガネズミの撮影に成功しました。国指定天然記念物、レッドリストの上から2番目のカテゴリー「絶滅危惧IB類」に入っている希少動物中の希少動物です。山原(やんばる=沖縄本島北部)の内陸部に生息する天然記念物動物16種のうち、オキナワトゲネズミに次いで個体数が少なく、絶滅の危険性の高い存在と思われてきました。
 しかし、昨秋から続けざまに目撃報告があり、この晩も撮影した直後に、全く別の場所でもう1個体目撃しました。山原の森の現状は、そこに生息する野生生物たちにとって、何ら好転している要素は見当たりません。年々、環境は悪化するばかりです。なのに、何故今、ケナガネズミの目撃が急増しているのでしょう。かつてヤンバルクイナの発見直後は、山原の林道を夜間、ライトで照らしながらの観察者が増え、その結果目撃頻度が上がったことはありました。しかし、今回の目撃頻度は、それに比較出来ない程のものです。明らかに個体数が増えているとしか考えられません。果たして、何が起こっているのでしょうか?


ケナガネズミ
Sony HVR-V1J


イルカンダ花
NikonD300 VR Nikkor18-200/3.5-5.6ED Speedlight
2008.4.23

 昨日のハゼノキの花に比べて、これ程目立つ亜熱帯の花もないでしょう。実に派手で、そして大きな花を着けます。さらに、花のあとに結実する豆の入った鞘も長さ50cm前後ありますから、飽くまでも目立つ一生です。
 もうひとつ目立つというか、その存在を主張している要素があります。それは臭いなのです。花の場合、「臭い」というよりも「香り」と表現したほうが相応しいことくらいは心得ています。しかし、このイルカンダの花は、そのような次元を超越した、「臭い」を放っています。無理に例えるならば、「汗と埃の混ざったような臭い」そのもののような気がします。

2008.4.22

 山原(やんばる=沖縄本島北部)の春も、第二段階に入ったようです。様々な樹々の芽吹きも終わり、その次の段階として開花の時期を迎えた種が少なくありません。
 このハゼノキもそのひとつのようですが、その花が地味過ぎて、ほとんど目立ちません。この後、夏になると着く実も地味な存在です。やはり、ハゼノキが最もその存在を際立たせるのは、あの紅葉のときなのかもしれません。


ハゼノキ花
NikonD300 VR Nikkor70-300/4.5-5.6ED PL-Filter


ダンダラテントウ
Ricoh R8 Speedlight
2008.4.21

 やはりトウワタで見つけたダンダラテントウの成虫。しかし、茎にいるアブラムシではなく、花や蕾に執着を見せていました。そこには、アシジロヒラフシアリも盛んに訪れていましたが、肉眼ではその目的が何なのか、よく判りませんでした。
 撮影した画像をプレビューしてみると、どうも蕾の間に黒っぽいアブラムシがいるようです。そして、アシジロヒラフシアリは、トウワタの花にもやって来ているのが判ります。昆虫の活動が活発になってきたのは、それぞれ単独の種の活動だけではなく、さまざまな種が相互に関係しているのでしょうね。

2008.4.20

 沖縄を代表するテントウムシと言えば、ナミテントウでもナンホシテントウでもなく、このダンダラテントウです。真冬でも活動する姿は見られますが、このところ急に活動が活発になってきたようです。成虫の数が増えただけではなく、幼虫の姿も目に付きます。
 今日は、トウワタの茎に付いていたキョウチクトウアブラムシを盛んに捕食していました。これだけの数の餌に囲まれていれば、当分困ることはないでしょうね。


ダンダラテントウ
Ricoh R8 Speedlight


エスクード発売20周年記念プレート
Ricoh Caplio GX100 Wide-conversion Lens
2008.4.19

 ここ15年程、仕事用にメインで使っているスズキエスクードが、来月で発売から20周年を迎えます。それを記念して、エスクードのファンサイト"ESCLEV"さんの「エスクード誕生20周年企画」への寄稿の機会を頂きました(事例Exemplary参照)。掲載写真は、頂戴した記念プレートです。
 4台のスズキジムニーを乗り継いだ後、エスクードに乗り始めた1994年時点でエスクード発売後6年経っていましたが、未だモデルチェンジもされていなかったため、これまでの歴代モデルすべてを乗り継ぐ結果となっています。これまで新車で購入したジムニーが4台で累計走行距離が約26万kmに対し、エスクードも4台目で約28万km。気持ち的には、まだジムニー歴が長いように思っていましたが、年数と走行距離では、エスクードが上回っているのに改めて驚きました。

2008.4.18

 今日掲載した写真は、ちょうど1週間前に撮影したものです。4年ぶりにベニツチカメムシに出逢いました。九州、四国、本州、奄美大島に局所的に生息している他、山原(やんばる=沖縄本島北部)では、1964年に1頭見つかった後、20年近くほとんど見つかりませんでした。ところが、80年代初めにダム工事現場の夜間照明に一晩に1000匹以上が飛来して驚かされました。しかし、その工事が終わると、年に数頭が見られる程度の希少種に逆戻りしてしまいました。
 ですが、04年春に大発生とまではいかないものの、一晩に100匹程が見られました。そして、今春また発生が見られます。この晩は、日没直後から照明に飛来し始め、数時間で10頭以上が確認出来ました。その中の1頭の雄が執拗に雌に求愛を繰り返し、交尾寸前までの状況を初めて観撮出来ました。


ベニツチカメムシ
NikonD300 Tamron90/2.8 SpeedlightX2

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アカボシタツナミソウ
Ricoh R8
2008.4.16

 今年何度目の登場でしょうか?いくらお気に入りの被写体だからと言って、ちょっと多過ぎるでしょうね。
 しかし、今日は純粋に植物としての話しではありません。花弁の模様が、突然あるアニメキャラに見えてしまって困っているのです。「クレヨンしんちゃん」の主人公です。当然、私の世代の作品でもなければ、子供もいないので、それ程知らないのですが、一度見えてしまうと、それ以外に見えなくなってしまうので困ります。
 まぁ、幸いなことにこの花弁の模様は変異が多く、すべての株がそう見える訳ではありません。さらに、今年のアカボシタツナミソウは、そろそろ開花のピークを過ぎてきました。来年のシーズンが訪れるまでに、このことを忘れていればよいのですが。

2008.4.15

 いつもは白い花弁に紛れて、あるいは体色を変えて黄色やオレンジ色の花に潜んでいることの多いオキナワアズチグモ。そうすれば、天敵に見つかり難いばかりか、自分の餌となる昆虫も気づかずに近づいてきてくれるといった一石二鳥の効果が得られます。
 しかし何故か、このときはシダの葉の上で、獲物を待ち伏せるポーズを採っていました。これでは、天敵にも獲物の昆虫にも目立ってしまって、逆効果のはずですが、どうしたのでしょうね?


オキナワアズチグモ
Ricoh R8


ヤンバルクイナ
NikonD300 VR Nikkor80-400/4.5-5.6ED Speedlight
2008.4.14

 今晩は、2羽のヤンバルクイナに出逢いました。そろそろ繁殖期に入り、夜間、樹上での姿が見られるなくなる時期なので、余り期待していなかっただけに、ちょっと嬉しい気分です。
 そのうちの1羽は、このように橋の欄干の上に登っていました。まぁ、自然の木でなくても、用は足りるということなのでしょう。地上1m程の場所ですが、登るときはジャンプしたのでしょうか?それともコンクリート製の垂直な支柱に爪をかけて歩いて登ったのでしょうか?

2008.4.13

 決して珍しい種ではありませんが、久しぶりにシロアナアキゾウムシに遭った気がします。いつものように、ヤナギイチゴの葉を後食していました。
 鳥の糞に隠蔽擬態していると言われるとおり、葉の上にじっとしていると本当に騙されそうになります。いつも、そのような状況をよく表した写真を撮りたいと思っているのですが、ほとんどの場合、このように葉の裏にいるのです。鳥の糞が葉の裏に付くことは少ないと思われるので、いまひとつ鳥の糞らしくないのですよね。


シロアナアキゾウムシ
Ricoh R8 Speedlight


ムシヒキアブの一種
Ricoh R8
2008.4.12

 今の季節、山原(やんばる=沖縄本島北部)で撮影していると、度々同じような状況に遭遇します。4月6日も紹介したムシヒキアブの一種が、ガガンボを捕食しているのです。ムシヒキアブのほうの多くは雌で、必ずガガンボの胸部に針のような口吻を差し込んで体液を吸汁しています。
 一日に何度も同じ光景を目にしていると、ときどき「あれ?また同じ場所に戻ってきたのかな?」と錯覚する程です。余程、このムシヒキアブはガガンボが好物なのでしょうか?あるいは、ガガンボの動きが緩慢なので、捕え易いだけのことなのでしょうか?

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2008.4.10

 このコメツキムシは、手許の図鑑で「恐らくこれだろう」という段階まで絞れましたが、最終的に確信が持てないために、やはりより詳しい方に同定をお願いしたものです。
 その結果、私の考えは間違っていなかったので嬉しかったのですが、反対に、自分自身で確証をもてなかったのが残念でもあります。
 図鑑の絵合わせといものは、最大限の想像力を駆使しないと出来ません。雄と雌では異なる場合、同じ種でも変異の幅が広い場合などさまざまですが、その変異がすべて収録されているとは限りません。さらに、標本では生きているときと色や質感が変化してしまうも種も少なくありません。何れ、その虫を電子デバイスに近づけるだけで、種名を判定してくれるなんて時代がやってきますかね?


アリタムネアカコメツキ
Sony HVR-V1J


キイロミヤマカミキリ
Ricoh R8
2008.4.9

 こちらのカミキリムシは、自前で種名が判った例です。というよりも、種名を覚えていました。上翅の色合い、質感とも渋くて好みなのですが、どうも胸部と頭部はいけません。まるで焼け焦げた木を連想させます。いえ、それでも良い雰囲気を出していれば構わないのですが、正直言って、汚らしく感じてしまいます。
 奇麗と感じる場合でも、その逆でも長い進化の歴史の中で、特別な意味を持っているはずです。それを奇麗とか汚いとか無責任な感覚で評価しては申し訳ないと思う反面、そのような感覚というのは簡単には変わりませんからねぇ。

2008.4.7

 昨日の話に通じますが、たくさんの昆虫が出現して嬉しい限りなのですが、その中には当然のことながら、種名が判らないものも含まれます。せっかく撮影したのに、種名が判らないままでは、使用出来る状況が限られてしまいます。
 さて、このカミキリムシの種名は、残念ながら自力では判りませんでした。手許にある図鑑の絵合わせでは、該当種が見つからなかったためです。最近の図鑑は、専門化して狭いグループだけを扱ったものになりつつあります。しかし、そのような専門的な図鑑は、ごく一部の人しか購入しませんから、発行部数が少なく、勢い高額になります。その結果、機材の購入だけでも四苦八苦している身では、諦めるしかありません。
 そこで、そのような専門的な図鑑を持っている方に、メールで画像を送って、調べて貰うという方法に頼ってしまいます。そんなメールが届いた身にしてみれば、迷惑この上ないことに違いありません。
 そのようなプロセスで判明したリュウキュウクリイロシラホシカミキリですが、国内では山原の他、徳之島、奄美大島に分布して、山原では比較的個体数の少ない種のようです。


リュウキュウクリイロシラホシカミキリ
Ricoh R8


ムシヒキアブの一種
Ricoh R8 Speedlight
2008.4.6

 再び、山原(やんばる=沖縄本島北部)に戻っています。益々、昆虫たちの活動が本格化してきました。獲物が増えたためでしょうか、このムシキアブも何度も目にしています。山原で目撃するムシヒキアブとしては、最も多いのではないかと思いますが、これまではシオアヤアブの一種と扱われているようです。
 種名が確定出来ないというのはもどかしいものです。写っている画像の質が変わるわけでもないのに、種名が不明確ですと、どうも発表しにくいものがあります。まぁ、種名なんて、人間どうしの便宜的な記号でしかないのですが。
 この写真の理想的な展開は、何方かがこの画像をご覧になって、「あ、この種は、現在では◯◯◯と呼ばれ、確定していますよ!」とメールをくださることですが、ちょっと話が巧過ぎますよね・・・

2008.4.5

 菜種梅雨とでも言うのでしょうか、4月に入ってどうもスッキリしない空模様が続いています。春の昆虫の出現のピークを迎えている今、1日でも多く撮影に出掛けたいのですが。
 今日は、先月28日に撮影したオオシマオオトラフコガネの画像です。実は、私が共同管理人を務めている掲示板(BBS)に投稿した作品です。なるべく画像は重複しないようにしているのですが、掲示板に投稿した画像は何れ消去されてしまい残りません。巧く撮れた作品は、より多くの方に見て頂きたいという主旨で、掲示板に投稿することが多くなります。しかし、一方でいつまでも公開していたいという想いもあって、今回の作品は拙サイトにも再掲載しました。
 この2点の画像の気に入ってるポイントは、春の林道脇のシダの葉の上にいるオオシマオオトラフコガネの雰囲気がとてもよく出ているところなのです。それは、虫の眼レンズで撮影している要素が大きいのですが、こうしてみると体長10mm余りのコガネムシが、とても巨大に見えていしまいますね。かと言って、環境が広く写っていても、主人公のコガネムシが小さくしか写っていなければ、魅力半減ですから、まぁこれでよいのでしょう。何れにしても、この映像を見ていると、一刻も早くフィールドに飛び出したい衝動に駆られます。
※このときに同時に撮影した、珍しい黒色型のオオシマオオトラフコガネを「かがくナビ」で紹介しています。



オオシマオオトラフコガネ(褐色型雄)
NikonD300 Gyorome845 Speedlight

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ダニの一種
Ricoh R8
2008.4.3

 春の昆虫たちを撮影していると、目の前のシダの葉の上に、何か赤い粒子が2つ見えます。老眼気味の眼で何とか焦点を合わせて見ると、それはハエに付くダニの仲間のようです。
 撮影してモニタで拡大してみると、確かにダニです。それにしても、ハエの体に対してこの大きさですから、人間ならば、子犬か子猫が2匹しがみついているようなものでしょうか?いや、さらに体液を吸われるのですから、子犬か子猫程の大きさの蚊が2匹とまっているようなものでしょうか?

2008.4.2

 このキベリヒゲナガサシガメも、赤い鮮やかな体色をし、細長い体型をしていますから、この時期に見かけると、一見オオシマカクムネベニボタルに擬態しているかのようです。
 しかし、肉食性のサシガメは、捕食した昆虫の体液を吸うための針のような口吻を武器にして、危険を感じると相手を刺します。人間が刺されても、その痛さはかなりのものです。ですから、改めて他の有毒種に擬態する必要もないでしょう。さらに、ほぼ一年中成虫の姿が見られますし、山原(やんばる=沖縄本島北部)以外にも生息していますから、単なる偶然でしかないようです。


キベリヒゲナガサシガメ
NikonD300 Gyorome845 Speedlight


オキナワアカミナミボタル
NikonD300 Gyorome845 Speedlight
2008.4.1

 山原(やんばる=沖縄本島北部)の春を代表する昆虫のひとつが、オオシマカクムネベニボタル。とても目立つ色彩の上翅をしていますが、それは有毒なことを天敵にアピールするものだと言われています。
 そして、そのベニボタルに擬態したよく似た姿の甲虫も同時に姿を現します。このオキナワアカミナミボタルもその一種と言えるかもしれません。しかし一方で、ホタルの仲間はほとんどがそれ自体、有毒か不味いかで、天敵には嫌われているという説もあります。

2008.3.31

 今年の春も既に何度か登場しているアカボシタツナミソウですが、何度見ても、不思議な面白さを感じます。そのような狙いでシャッターを押した写真が多いのですが、どうも背景を奇麗に処理してしまうと、園芸植物のようにも見えてしまいます。
 そこで今日は、山原(やんばる=沖縄本島北部)の森の林床に自生する植物であることを表現してみました。虫の眼レンズで捉えたアカボシタツナミソウも、また魅力ある存在に違いありません。


アカボシタツナミソウ
NikonD300 Gyorome845 Speedlight


クワズイモ
Ricoh R8
2008.3.30

 春を迎え、植物たちも活気みなぎる季節ですが、何故かこの枯れていこうとするクワズイモの葉に目がとまりました。
 クワズイモもまた、今の季節は仏炎包というフードに覆われた不思議な花を着ける時期なのですが、それ以上の魅力を感じてシャッターを押しました。その理由は、黄色から緑色へのグラデーションにあるのでしょうか、あるいは葉のエッジの微妙な腐朽具合にあるのでしょうか。

2008.3.29 

3日前に、ペアのオオシマカクムネベニボタルはよく目撃するが、さらにそれに別の雄が加わった光景は少ないと書きましたが、また同じ状況に出逢いました。それどころか、さらに雄がもう1匹加わった4匹が入り乱れる状況まで目撃しました。
 既にペアの交尾は成立しているのに、何とも執拗な2匹の雄です。何故、このような状態が起こるのでしょうか。オオシマカクムネベニボタルには、立派な触角があります。これで、雌の性フェロモンを感知しているのだろうと考えられますが、それにしてもこの状況というのは、雄に比べて雌の個体数が少ないのでしょうか。オオシマオオトラフコガネも雄100匹に対して雌1匹程度の印象がありますが、このような状況を見たことはないので、不思議な気がします。


オオシマカクムネベニボタル
Ricoh R8

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 「湊和雄の沖縄だより」を週一回連載(金曜日更新)しています。本日更新の最新記事は「新緑の山並」です。


樹洞のある木
Ricoh R8
2008.3.28

 昨夜は、久しぶりにとても珍しい動物に出逢いました。日本最大の野生のネズミ、ケナガネズミです。頭胴長約25cm、尾長約30cmと、子犬か子猫程のサイズで、国の天然記念物に指定されています。
 子年の今年は、山原のネズミが話題になります。もう一種の国指定天然記念物オキナワトゲネズミの生息再確認のニュースにも驚きました。そんな年に再開出来るとは幸運ですが、恐らく15、6年振りくらいのことではないでしょうか?これまで30年間で、5回、6個体の遭遇しかありません。
 夜間、林道を走行中に路上で活動しているところに遭遇したため、残念ながら撮影には至りませんでした。しかし、一夜明けた今朝、その場所を確認してみると、すぐ近くにケナガネズミの巣に打ってつけの洞のある木を見つけました。本当にこの木を利用していたらと思うと、ちょっと興奮しますね。

2008.3.27

 昨日触れたばかりのオオシマオオトラフコガネの成虫が出現し始めたようです。これまでは、いくら探しても見つけられなかったのに、今日は合計8匹に出逢いました。
 写真で見ると大きく見えるかもしれませんが、体長は1cm強しかありません。しかし、全身でやって来た春を満喫しているかのような元気一杯の姿を見ていると、山原(やんばる=沖縄本島北部)の春を感じます。特にピンっと広げた大きめの触角がそのことを誇示しているかのようです。そして、この茶色と黒と黄色という配色が、何とも渋くて好みなのです。


オオシマオオトラフコガネ
Ricoh R8


オオシマカクムネベニボタル
Ricoh R8 Speedlight
2008.3.26

 山原(やんばる=沖縄本島北部)の春を代表する昆虫、甲虫と言えば、個人的にはこのオオシマカクムネベニボタルとオオシマオオトラフコガネかと思います。
 前種は個体数も多くよく目にしますし、有毒種であることをアピールする鮮やかな体色は、とても印象的です。さらに、多くの擬態した種が同時期に出現するのも、とても興味深いことです。
 後種のオオシマオオトラフコガネは、あまり数は多くありませんが、やはり春を代表する種でしょう。その理由は、実際に撮影した機会に譲りたいのですが、残念ながら今年は未だ出逢っていません。
 オオシマカクムネベニボタルは、ペアを目にする機会も少なくありませんが、このようにさらにそこに別の雄までがやって来た光景は初めて見ました。

2008.3.25

 山原(やんばる=沖縄本島北部)で春先に出逢う昆虫も嬉しい存在ですが、この季節は印象深い植物も数え切れない程あります。そんな中で、敢えて最も印象深い種を挙げるとすれば、このアオバナハイノキです。
 何とも気品が漂う薄紫色の花弁です。アンデスに咲く、青色のケシの花に匹敵する色彩ではないでしょうか?さらに、雄しべの黄色が補色ということもあって、程よいコントラストを生み出しています。
 アオバナハイノキの魅力のひとつに、数の少ない存在だということも挙げられます。決して、山原の何処でも見られる春の花ではありません。極めて局所的にしか見られません。元々がそのような分布をする種なのかもしれませんが、この美しさ故に、園芸業者や愛好家に採集された影響も否めません。かつて、林道沿いに認められた株が、その後すべて枯死したとも思えません。そして、この何とか至近で撮影出来るこの株も、明らかに人為的に折られた枝が見えました。こんな人為的な要因で、希少性が増すのは嬉しくないことですね。


アオバナハイノキ
NikonD300 VR Nikkor80-400/4.5-5.6ED PL-Filter


チュウジョウコメツキモドキ
Ricoh R8
2008.3.24

 山原(やんばる=沖縄本島北部)で春先に出現する甲虫で、地味な種のひとつが、このチュウジョウコメツキモドキでしょう。地色は濃紺なのですが、ほとんど黒色に見えてしまいます。
 ところが、単に地味な色彩な種ではないのが、昨日のオキナワクビナガハムシ同様、表面の光沢です。そして、光沢に覆われたハイライト部分には、黒色ではない濃紺の地色が感じられるのです。

2008.3.23

 一時期は、「本当にこれから、昆虫が姿を現すのかな?」とまで心配していた今冬ですが、3月中旬になって、次々と例年の顔ぶれが出始めて、ほっとしています。まだ、壊滅的な環境の撹乱までには至っていなかったようです。
 春先に出現する昆虫は圧倒的に甲虫の仲間が多い状況です。その中には、もちろん鮮やかな色彩の種もいますが、どちらかと言うと地味な種のほうが多いようです。そんな鮮やかな種のひとつがこのオキナワクビナガハムシです。鮮やかなだけでなく、まるでクリアラッカー処理をしたような表面の光沢が印象的です。


オキナワクビナガハムシ
Ricoh R8


コガネノウゼン(イッペー)
Ricoh R8
2008.3.22

 今日も春めいた陽気です。そんな陽気にピッタリの花が、このコガネノウゼンの花。春のそよ風に揺れる花は、この季節の心地よさを満喫しているかのようです。
 南米原産のこの花は、移住者の方々にも、愛でられたことでしょう。沖縄では、「とっても」「たくさん」などの意味で、「いっぺー」という語を使います。元々、イペーとは桃色の花をつける近縁種の和名でした。ところが、遅れて移入されたコガネノウゼンのほうが、より多く植栽され、方言名の「イッペー」で親しまれるようになりました。そして、本家のイペーを「アカバナイッペー」とも呼ぶようになったそうです。本家のイペーからすれば、下克上のネーミングでしょうね。

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2008.3.19

 いよいよ春本番を感じさせる山原(やんばる=沖縄本島北部)ですが、今日はちょっと寒の戻りを感じさせる日でした。陽射しがあれば暖かく感じますが、陽が陰ると肌寒い風を感じました。
 しかし、一度春に向かって進み始めた勢いを止める術はありません。林床では、あちらこちらでアカボシタツナミソウの花が満開です。不思議な形の花ですね、ちょっと蘭の花のようにも見えますし、角度によってはドナルドダックの頭のようにも見えます。しかし、アカボシタツナミソウはシソ科の植物です。そう言えば、刺身のツマとして添えられる穂紫蘇に似ているような気もしますね。


アカボシタツナミソウ
Ricoh R8


イシカワガエル
Ricoh R8
2008.3.18

 山原(やんばる=沖縄本島北部)の夜の渓流に入りました。今シーズン何回目になるでしょうか?今年は、ハナサキガエルの集団産卵が低調のまま終了したので、イシカワガエルだけが楽しみのようなものです。
 今晩は、イシカワガエルの繁殖行動のピークを迎えたようです。いつもは警戒心の強いイシカワガエルが、そこここに姿を現して、鳴き交わしています。そして、驚いたことに、抱接ペアまでが見られました。通常、イシカワガエルの雄は、雌を産卵場所となる穴の中に誘導して抱接に至るのですが、何故か穴の外で抱接に近い状態になっていたのです。足繁く通うと、このような珍しいシーンに出逢うこともあるわけですね。こういう出逢いがあるからこそ、フィールドワークはやめられないのです。

2008.3.17

 カクチョウランの開花が近づいているようです、蕾がかなり膨らんできました。しかし、いつ見ても思うのですが、この蕾に見える斑紋は何でしょうか?どうも、虫に喰われた痕のように見えます。そう思って見ると、ちょっと気味悪くも感じます。
 地味な野生ランの多い中で、鮮やかで目立つ大輪の花を付け、草丈も1mを超えるカクチョウラン。この虫食い紋をなくすには、ハウス栽培でもしなければ無理なのでしょうか。まぁ、開花した花弁には、何も痕跡が残らないのですから、それまでの我慢と言えばそうなのですが。


カクチョウラン蕾
Ricoh R8


ネパールモンシデムシ
Ricoh R8 Speedlight
2008.3.15

 このところの気温の上昇で、やっと山原(やんばる=沖縄本島北部)に昆虫の姿が増えてきました。昼間の森でもそうですが、夜間の灯火に飛来する昆虫も復活したようです。
 夜の林道を車で走っていると、フロントガラスに大きめの甲虫が飛んで来ました。車を停め、種を確認たところ、ネパールモンシデムシのようです。久しぶりに見る姿です。そこで、手に取ってみようとしたことろ、体中にダニが付着していることに気付きました。しかも大型のダニが腹部側までかなりの数が見られます。ちょっと手にするのを躊躇ってしまいました。まぁ、シデムシの生活を考えたら当然ではあるのですが。

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2008.3.14

 今朝早くから雨が降っています。しかし、冷たい冬の雨ではなく、火照った肌ならば心地良さそうな春雨の雰囲気です。
 コメツブウマゴヤシの葉が、その雨滴をこれまた気持ち良さそうに弾いています。春の柔な陽射しの下の黄色い花と柔らかそうな黄緑の葉もよいですが、こんな雨に濡れる姿も、また風情が感じられます。こんなふうに思えるようになったのも、春になった証拠のひとつかもしれませんね。


コメツブウマゴヤシ
Ricoh R8


キョウチクトウアブラムシ
Ricoh R8 Speedlight
2008.3.12

 昆虫の姿の少ない真冬でも、ほぼ確実に出逢える昆虫のひとつが、このキョウチクトウアブラムシです。これまでも、何度となくレンズを向けているのですが、冬場の光量の少ない、風の収まらない撮影条件では、なかなか思うような撮影結果には結びつきません。
 最近、使い始めた新型デジタルカメラR8は、これまでよりも手ブレ補正機能がよく利きますし、プログラムオート専用機でありながら、「最小絞り固定モード」があって、被写界深度を稼ぐことが出来ます。そこで、このキョウチクトウアブラムシの撮影にも威力を発揮するのおではないかと思い、レンズを向けました。これで、半逆光で陽が射してくれたりすると、体色のオレンジ色が映えると思うのですが、残念ですね。

2008.3.10

 ハナサキガエルの産卵を確認しに来ただけの山原(やんばる=沖縄本島北部)ですが、一夜明けても気温は高く、陽射しも見られますので、ちょっとだけ昼間の撮影をしてから帰ることにしました。確定申告を目前に控えて、気が気ではないのですが。
 いろいろな花も咲き、なかなか春らしさが感じられたので、オオシマオオトラフコガネなど春の昆虫が出現していなかと期待したのですが、まだのようです。そんな中見つけたのは、ツルソバの葉の上で動かないツチバチの仲間、恐らくアカアシハラナガツチバチの雌でしょう。いつも、花にやって来て、頭部を花に埋もれさせているイメージが強いのですが、こんな鋭い大あごを持っているとは意外でした。蜜や花粉を餌にしているには、随分獰猛な印象です。


アカアシハラナガツチバチ雌?
Ricoh R8


リュウキュウアカガエル
Ricoh R8
2008.3.9

 これまでにも、何度か紹介してきた、真冬に集団産卵するハナサキガエル。今年は産卵らしい産卵が見られないままでしたが、ここ数日気温が上昇していますで、これが今シーズン最後のチャンスではないかと思って、山原(やんばる=沖縄本島北部)の繁殖ポイントを訪れました。
 その渓流環境では、イシカワガエル、ナミガエル、リュウキュウアカガエル、そしてヒメハブは活動していましたが、肝心のハナサキガエルは1個体も目撃出来ませんでした。この状況からして、今シーズンの繁殖は終了のようですね。数年後の個体数激減、なんてことにならないとよいのですが。

2008.3.8

 アカギという木は、どうも地味なイメージがあります。ヨナグニサンのメインの食樹であったり、最近ではラデンキンカメムシ(仮称)が見られたりと、昆虫との関連はかなり深いので、接する機会は多いですが。
 花もこのとおり地味ですよね。よく見ないと、咲いていても気付かない程です。しかし、この写真を撮っていて、ふっと房状に垂れ下がっているアカギの花を思い出しました。調べてみると、雄花と雌花があて、雌雄異株なんですね。今まで、それすら知らずにいたのも、この地味な印象故でしょうか。


アカギ雄花
Ricoh R8

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シマバナナ花
Ricoh R8 Speedlight
2008.3.7

 こうして見ると、何か造花か人工物のようですが、これはシマバナナの花なのです。不思議な質感ですね。
 175mm相当の望遠撮影でシャッタースピードは1/18sec.の低速です。スローシンクロモードで、ストロボを発光させていますが、ほとんどブレが感じられません。やはり、手ブレ補正機能が強化されていることを実感した撮影条件でした。

2008.3.7

 ここ2週間余、試用してきたリコーR8が、いよいよ発売されます。今日は日中心地よい暖かさになったので、そろそろ昆虫の姿も増えてきたのではないかと、R8片手に散歩をしましたが、相変わらず寂しい状況に変わりありませんでした。
 目に付くのはタイワンキドクガの幼虫くらいなもの。今さら撮影する意欲も湧かないのですが、数枚シャッターを切りました。事務所に戻ってパソコンに取り込んでプレビューしていると、幼虫の上に小さな蜂のような昆虫がとまっているのに気付きました。産卵しにきた寄生蜂でしょうか。こんな天敵が存在するのなら、タイワンキドクガが大発生することもないように思うのですが。


タイワンキドクガ幼虫と寄生バチ?
Ricoh R8


ラデンキンカメムシ
NikonD300 Tamron90/2.8Macro SpeedlightX2
2008.3.5

 2月23日に山原(やんばる=沖縄本島北部)で見つけたラデンキンカメムシ(勝手にそう呼んでいるだけです)を見つけましたが、そのまま持ち帰りました。滅多にしないことなのですが、今回は特殊な状況だったので、そういう判断に傾きました。
 持ち帰った理由は、果たして他の場所で見つかった個体と遺伝的に同じ系統なのか専門家に判断を委ねたかったのです。さらに、これまで人為分布の可能性が強かったものが、山原の山奥で見つかったわけですが、やはり当初のとおり人為分布だとしたら、回収したほうが良いだろうとの考えです。
 持ち帰って研究者に届けるにしても形態分類ならば、急ぐこともありません。トベラの小枝を水差しにしたものと容器に入れしばらく置いておきました。しかし意外に強いもので、まだ元気に生きています。そこで、室内撮影してみたのが、この写真です。
 このような金属光沢のある被写体の本当の色を出すのは難しいことです。大きなアンブレラやライトボックスを使えばよいのですが、このような小さい被写体ではレンズやカメラの影になってしまうので、そうもいきません。小型のストロボ2灯を使って、なるべく光を柔らかく回したのですが、やはり本当の色とは違いますね。

2008.3.3

 渓流環境から林道に出て来ると、徐々に太陽が高くなってきました。そこで、新緑の進み具合を確認しようと、定点観測している場所に向かいました。深い緑の中に、ポツリ、ポツリと明るい若葉の塊が見られます。やっと、画的にも新緑と言える状況になりつつあります。
 しかし、手前の梢にはまだ陽光が当たっていません。しばらく、車のなかで仮眠しながら待つことにしました。1時間程で光線状態は期待したものとなったのですが、生憎の中国から黄砂で、山並みがクリアではなくなっていました。


新緑の始まり
Ricoh R8


森の夜明け
Ricoh R8
2008.3.3

 ハナサキガエルの繁殖環境の滝壺から引き上げてくる途中で、夜明けを迎えました。柔らかい陽射しが、樹々の間から、林床に注ぎ込みました。
 それまで、冷たい渓流の中に素手でカメラを入れて撮影をしていたので、冷えきった体には心地よい暖かさです。
 この心地よさは何でしょうか?ヒトは夜行性ではない証拠でしょうか。反対に、夜行性の動物にとって夜明けとは、どんな気持ちなのでしょうね。

2008.3.3

 早朝まだ暗いうちに、ハナサキガエルの繁殖する渓流に入ってみました。日中は晴れて暖かったので、夜も期待したのですが、却って放射冷却の結果でしょうか、8℃まで気温が低下していました。これでは、両生・爬虫類の活動は見られず、せせらぎの音だけが響いていました。
 産卵場所の滝壺に着くと間もなく、空が白み始めたので、滝壺を詳しく調べてみました。すると、滝壺の中央にある50〜60cmの岩の影に、ある程度の卵塊が確認出来ます。この場所だけを見れば例年の産卵状況のようにも見えますが、この岩だけなのです。
 この卵塊は産卵直後の決して新しいものではなく、少し前に産まれた様子です。その後も、気温の高い晩にはハナサキガエルの繁殖行動が見られましたから、これからさらに産卵が見られるのかもしれません。あるいは、今年の産卵はこれだけなのでしょうか。


ハナサキガエル卵塊
Ricoh Caplio 500Gwide Speedlight


シマグワ
Ricoh R8
2008.3.2

 今日も快晴の一日でした。冬の陽に照らされて透けるシマグワの葉が印象的で、数枚シャッターを切りました。このサイズではよく判らないかと思いますが、細かい葉脈まで小気味良く解像しています。何でもない画像ですが、冬の陽の暖かさが伝わってくるような気がします。
 さて、昨日アップした被写界深度の比較のカットですが、どうも背景のボケ味が不自然に感じられます。しかし、アップ前の画像はそうではないのです。これはAppleデフォルトのブラウザーSafariで見ると顕著なようです。InternetExplorerではあまり不自然に感じません。通常は、コントラストがあって鮮やかに見えるSafariのほうが好みなのですが、状況によってはこのような弱点もあることに気付きました。

2008.3.1

 あと1週間程で発売になる新型カメラのリコーR8。今回、初めて搭載された機能に、「最小絞り固定」モードがあります。エントリーシリーズですから、露出モードはプログラムのみで、マニュアルモードや絞り優先モードがないのは当然です。しかし、それでも撮影目的によっては、被写界深度を稼いだり、高速シャッターでのストップモーション効果を期待したい状況はあります。これまで、プログラムシフト機能搭載が願望だったのですが、今回で被写界深度のコントロールを実現して貰えました。
 作例は、テレ端200mm相当での撮影ですが、左がノーマル状態のF5.2。右が「最小絞り固定」モードをONにしてのF9.4。その差、約1.5段分ですが、明らかに背景の深度が増しています。
 考えてみれば、プログラム曲線は、かなり高速よりであまり絞りが絞られることは少ないと思われるので、これ以上絞りを開くことの出来ない条件が多いはずです。実際、今回のノーマル露出でも、絞りは開放値になっています。つまり、プログラムシフト機能といっても、絞りを絞る側はともかく、開ける側にはほとんど自由度が残されていないことになります。ならば、「最小絞り固定」の考え方は極めて現実的なのかもしれませんね。
 強いて言えば、この「最小絞り固定」モードがメニューの中からの選択ではなく、ADJボタンに割り当てられれば、言うことないのですが。


被写界深度テスト F5.2(左)F9.4(右)
Ricoh R8


ホウセンカ
Ricoh R8
2008.3.1

 夕方になって、急に晴れました。久しぶりの陽を見て、カメラ片手に外に飛び出しました。既に夕暮れが近いので、陽はかなり傾いています。そこで、これまで新機種ではあまりやっていない、逆光での撮影を試してみました。
 結果は決して悪くありません。R3以降R7まで搭載されていた7.1倍ズームはかなりの出来だと感じていました。それが、今回のCCDの大型化によって、わずかながら焦点距離が伸びています。
 実は、この僅かなスペック上の変更が、気になっていました。本格的な設計変更によって、出来の良かったこれまでのレンズの性格が大きく変わってしまっても困る反面、ちょっとだけ大型化したCCDに安易に対応させるためだけの安直な手直しでも嫌なものだと懸念していたのです。しかし、2週間近くテスト撮影を繰り返してきた印象では、単なる手直しではなく、確実にブラッシュアップされていることが伝わってきます。

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