南島漂流記
2006年9月後
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オキナワテングスケバ
Ricoh Caplio R5
2006.9.29

 不思議な姿をした昆虫です。頭部先端の突起には、どのような機能があるのでしょうか?これがないと生きていけないのでしょうか?さらに、胸部のオレンジ色と水色のストライプの持つ意味はどのようなものでしょう?
 いや、反対にすべてのものに、その機能や意味合いを求める人間のほうが不思議なのかもしれません。それとも、本来の機能や意味合いから懸け離れた美しさや可愛らしさ、あるいは気持ち悪さを感じてしまうことのほうが不思議とも言えるでしょうか?

2006.9.27

 かつて沖縄本島では、夏の終わりから秋にかけて、このクロイワツクツクの「ゲ〜ッ、ゲ〜ッ」という濁声があちらこちらから聞かれたものです。
 しかし、ここ数年、南部からはほぼ姿を消し、中部でも局所的に生息しているだけとなりました。そして北部では、元々環境による住み分けをしていると言われた近縁のオオシマゼミと山中で混在し、隣同士で鳴いていたりします。
 種々の生物にとって次第に生息環境が悪化しているのは確かですが、この数年でクロイワツクツクにとって、どのような決定的変化が生じたのでしょうか?その変化は近縁のオオシマゼミには、あまり影響しないのでしょうか?不思議なことです。


クロイワツクツク
Ricoh Caplio R5 Speedlight


ヒカゲヘゴ
NikonD200 VR Nikkor18-200/3.5-5.6ED Speedlight
2006.9.26

 何度見ても不思議な模様です。木生シダ、ヒカゲヘゴの幹のアップです。亜熱帯沖縄ですが、一見して森の景観に温帯の森とそれ程大きな違いを感じられません。しかし、このヒカゲヘゴの姿を見ると、やはりここは亜熱帯なのだなぁと感じずにはいられないのです。
 最大で10m近くも垂直に伸びた枝の先に大きく広げた葉も魅力的ですが、その幹の表面の模様もなかなか雰囲気があります。葉柄が落ちた後の模様なのですが、何処か野球ボールの縫い目のようでもあるのです。生育する環境条件によって、この模様が密に並んでいたり、間が空いていたりと変化があるのがまた興味深いところです。亜熱帯の森らしさを演出してくれている、貴重なキャラクターです。

2006.9.25

 21日に撮影した写真を掲載するのをすっかり忘れていました。今秋初めて目撃したアサギマダラです。このチョウは、渡鳥のように季節によって長距離移動を繰り返しながら、繁殖します。10〜5月の比較的涼しい時期は沖縄で生活し、6〜9月の暑い時期は本土へ移動し、沖縄からは姿を消してしまいます。
 つまり、秋になって再び姿をみられるようになるのは、例年10月に入ってからが多いのですが、今年はやや早いようです。今年の沖縄は秋の訪れが早いと感じていましたが、このことからも裏付けられるようです。


アサギマダラ
NikonD200 VR Nikkor18-200/3.5-5.6ED Speedlight


フタオチョウ
Ricoh Caplio R5
2006.9.24

 山原(やんばる=沖縄本島北部)の道路を走っていると、路上にフタオチョウらしき姿が見えました。車を停め、引き返してみると、確かにフタオチョウです。
 しかし、翅(はね)はボロボロで、満足に飛ぶことも出来ません。沖縄県の天然記念物に指定されている希少種ですが、無惨な姿です。このところ急激に数が減り、ハイビジョンカメラはもちろん、ビデオ撮影もあまり出来ていない種類です。出来ることならば、もっと早くに出会いたかったものです。

2006.9.23

 山原(やんばる=沖縄本島北部)は、今の季節、ヤンバルテナガコガネやオキナワマルバネクワガタ、ヤンバルクロギリスなどの発生時期に当たるため、夜の観察に手を抜けません。同時に、それを狙う採集者も多いので、ストレスを感じます。
 そんな中、夜の灯火回りをしていたら、久しぶりにハグルマヤママユに出逢いました。国内では山原と奄美大島だけにしか生息しない希少種です。
 ただ、見つけたときはダム事務所の鉄製の門の上にとまっていたのです。もう少し自然な環境で撮影出来ないものかと、移動させるためにまず枯枝にとまらせようとしたところ、急に飛び立ってしまったのです。そして、高い電灯の周りを飛び始めました。ちょっと撮影は難しいかと諦めかけたときに、舞い降りてカンヒザクラの葉にとまってくれました。茂っている枝だったので、アングルと照明には苦労しましたが、初めてハイビジョンカメラで撮影することが出来ました。


ハグルマヤママユ
Ricoh Caplio R5 Speedlight


オオシマゼミ
Ricoh Caplio R5 Speedlight
2006.9.22

 今、山原(やんばる=沖縄本島北部)の森の中ではセミの大合唱が響き渡っています。ツクツクボウシの仲間のオオシマゼミとクロイワツクツクです。外見では区別の付きにくい近縁種どうしですが、鳴き声は全く異なります。
 元々、この2種は、山側にオオシマゼミ、里側にクロイワツクツクと住み分けていると言われてきました。ところが、最近はクロイワツクツクが里環境から姿を消し、山の中で数を増しているように感じます。その結果、山の中で両種が混在している状況にも度々遭遇します。
 クロイワツクツクに何が起こっているのでしょうか?そして、オオシマゼミには、どのような影響を与えているのでしょうか?

2006.9.21

 山原(やんばる=沖縄本島北部)では、山並みに赤く色づいた木が目に付きます。そのほとんどは、ハゼノキです。
 ハゼノキは、もともと亜熱帯の常緑樹林の中でも唯一紅葉を見せる木です。ところが、実際に深紅に色づくのは1月下旬から2月上旬に掛けての季節です。それがときどき、季節外れに一斉に色づくことがあります。それは、真夏であったり、あまり季節には関係ないようです。どうも、乾燥が大きく関係しているようです。
 今年の沖縄は、秋の訪れが例年よりも早いように感じます。ちょうど、この時期に一斉に色づいたハゼノキは、まるで温帯の紅葉のように目に映ります。


紅葉?
Ricoh Caplio R5


ウシカメムシ
Ricoh Caplio R5
2006.9.20

 長く昆虫や小動物などを撮影していても、やはり相性の良い種類とそうでないものがいます。私にとって相性の悪い種類のひとつが、このウシカメムシ。
 両肩が刺状に張り出して厳つい姿の割に、表情に愛嬌を感じさせるのです。ただ、体長7〜8mmと小さく、その存在に気が付いても、いつもすぐに逃げられてしまうのです。
 今日はシマグワの木で別の昆虫を探していたところ、小さな枝の又に静止しているところを見つけました。そして、いつものようにすぐに逃げられてしまうこともなく10数カットのシャッターを切ることが出来ました。これで、この種類との相性もよくなるでしょうか?

2006.9.20

 今日の午後、カメラを片手に茂みに近づくと、小さなセセリチョウが飛び回っています。イチモンジセセリの移動集団とまではいきませんが、結構な数に見えます。どうもそのサイズからして、ユウレイセセリのようです。きっと、秋の世代の羽化のピークを迎えたのでしょう。
 まだまだ日中は厳しい残暑を感じますが、朝夕は確実に秋の近いことが伝わってきます。午後もやや遅い時間には、太陽も幾分傾いた照明となり、半逆光に照らされるユウレイセセリをカメラに収めることが出来ました。


ユウレイセセリ
Ricoh Caplio R5 Speedlight


カブトムシ
Ricoh Caplio R5
2006.9.18

 事務所の入っているビルの裏庭で、甲虫の死骸を見つけました。鳥によってバラバラに分解されてしまっていますが、これはどう見てもカブトムシです。それも、その大きさからして、本土産に違いありません。きっと夏休みにお店で買って貰ったものが逃げ出したのでしょう。
 沖縄本島と久米島には、それぞれ本土産カブトムシの別亜種に当たるオキナワカブトムシとクメジマカブトムシが生息しています。それがこのように本土から持ち込まれたカブトムシと交雑していると言われています。あるいは、沖縄産が本土産に駆逐されているとも。それを裏付けるような光景に初めて遭遇して、少なからず衝撃を受けました。

2006.9.18

 リコーキャプリオR5のスペックに現れない改良点に、高感度におけるノイズの低減があります。これまでのR3、R4ではISO200が実用上の限界でしたが、R5では作例のようにISO400でもノイズによるザラつきがあまり気になりません。R5のISO400のほうが、R3、R4のISO200よりも高画質ではないかと思われます。但し、ISO200からISO400になると、急に色乗りが悪くなってしまいますが。
 高画素化による弊害も心配でしたが、少なくとも高感度ノイズの点では、明らかに性能が向上しています。


オサヨコバイ
Ricoh Caplio R5 (ISO400)


マダラコオロギ幼虫
Ricoh Caplio R5
2006.9.17

 台風13号は沖縄本島には大した影響も残さずに通り過ぎましたが、直撃された八重山諸島の動物達への今後の影響が心配です。
 このところ郊外のフィールドではマダラコオロギの姿が目に付くようになってきました。まだ、幼虫と成虫が半々といったところですが、やはり秋を感じさせる要素のひとつです。
 今日も新機種のデジカメ、リコーキャプリオR5による撮影ですが、マダラコオロギの細かい模様の解像感を見ると、やはり高画素化の恩恵を感じます。R3の513万画素からR4の604万画素になったときも同じようなことを感じたはずですが、今回の724万画素化のほうがそのことをより感じられます。しかし、毎日使い続けるうちにそれは当たり前のこととなり、やがてR6が登場したときには物足りなくなってしまうのでしょうか。それとも、そろそろ高画素化の波には歯止めがかかるのでしょうか?

2006.9.16

 台風13号の影響で、昼前から急に風が強まり、午後からは雨も降り始めました。そして、夕方には強風域とは思えない程の風雨に見舞われています。
 今年12月からの地上波デジタル放送に備えハイビジョンカメラを購入した際に、衛生放送アンテナも設置しました。ところが、大雨などで天候が悪化すると、受信不能となってしまうのですねぇ…
 暴風雨の中、TVを観ながら過ごす家庭も多いことと思いますけど、これでは用をなさないですね。災害報道向きでもないようです。もっとも、停電してしまえば、TVどころか照明もクーラーも停ってしまうのですが…


強まる風雨
Ricoh Caplio500Gwide Wide-conversion Lens Speedlight


オキナワクワゾウムシ
Ricoh Caplio R5
2006.9.16

 下の写真をピクセル等倍表示したものです。撮影時に-1/3の露出補正をしています。私はかなりの解像度だと感じますが、如何でしょうか?
 コンパクトカメラの画素数も1000万画素を超える時代となり、一眼レフと比肩するか、超えるようなスペックを誇ります。このR5もコンパクトなフラットボディに28〜200mm相当の7.1倍ズームレンズを内蔵しています。かつて銀塩一眼レフ黎明期には、広角域は夢の世界で、ズーム比も2.5倍もあれば充分通用した時代でした。50〜300mmの6倍ズームレンズが登場したときは驚いたものです。それでも、単体レンズに比べれば、大きく重く暗く最短撮影距離も長くて当たり前でした。それが、28mm広角から始まる7.1倍ズームレンズが140gのボディに内蔵され、レンズ先端から1〜14cmの接写が出来てしまうのですから、隔世の感があります。

2006.9.16

 勢力の強い台風13号が接近しています。それでも、朝は陽射しが覗き、風もあまり強くありませんでしたので、まだ何とか撮影も出来る状況でした。
 新機種のR5での撮影を本格的に試みようとしていたので、ちょっと間の悪い台風です。ブレ軽減機能を装備していますが、手ブレには有効でも、被写体ブレには効果がありませんからね。
 そんな中でレンズを向けたのが、オキナワクワゾウムシ。拡大してみると体表の細かい構造まで細密に解像されています。やはりこれは高画素化による恩恵でしょう。ただ、やや心配なのがハイライト部分の白飛びです。2.5型の小さなCCDに724万画素が割り当てられているので、この点は無関心ではいられません。露出には、これまで以上に神経を配るに越したことはないでしょう。


オキナワクワゾウムシ
Ricoh Caplio R5

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