南島漂流記
2006年7月後
>戻る

2006.7.30

 昨夜撮影したヤンバルクイナです。久しぶりに間近な距離で撮影することが出来ましたが、登っていた幹が垂直に近く、不安定な姿勢だったのがやや残念です。こんな姿勢で安眠出来るのでしょうか?
 それにしても不思議な魅力のある鳥です。16種の山原(やんばる=沖縄本島北部)の天然記念物では、15番目の指定ですが、これがもし16番目に指定されたアマミヤマシギのように地味な鳥だったらならば、これ程有名になったでしょうか?
 写真の被写体としても、とても絵になる鳥だと思います。このような姿の鳥が近年まで見つからずにいたのですから、これまた不思議なことです。そして、発見されてからもまだ謎に包まれた生態であることが神秘的です。
 先日、ヤンバルクイナの発見者のお一人のインタビューに立ち会う機会があったのですが、「何度出逢っても興奮する不思議な鳥です」という言葉が忘れられません。


ヤンバルクイナ
NikonD200 VR Nikko80-400/4.5-5.6ED SpeedlightX1


ヤンバルクイナ
NikonD200 VR Nikko80-400/4.5-5.6ED SpeedlightX1
2006.7.29

 久しぶりにヤンバルクイナのペアに出遭いました。と言っても、寄り添ったペアではなく、数mの落差のある状態でしたが。
 このところ比較的良い確率で、ヤンバルクイナを見られる新しく開通した林道脇です。ところが、自然環境の良好な場所ではなく、このように畑に隣接した環境なのです。昨夜も、このすぐ近くの木で、今年の春に生まれたと思われる若い鳥が、やはり木に登っているのも見ましたから、この近くで繁殖もしているようです。
 ノグチゲラは、繁殖環境に厳しい条件を要求します。一方で、ヤンバルクイナはそうでもありません。一見、逞しそうに思えるヤンバルクイナですが、このような生態が猫や犬、マングースなど天敵となる移入動物との接点も増やしているのです。

2006.7.28

 オキナワキョウチクトウの花の控えめな存在感に比べて、実は何ともボリュームを感じさせます。何処か不釣り合いな印象です。
 昨年は毎月通っていた西表島で、オキナワキョウチクトウの実が渓流で洗われて、繊維だけになった状態のものを度々目にしました。なかなか味のある存在です。渓流環境に根を張った野生の株には、やはり自然な、そして不思議な魅力が備わっています。
 しかし、沖縄本島で植栽されたオキナワキョウチクトウの実には、繊維だけになる環境がありません。そこが、何処か不釣り合いな印象を抱かせる理由なのでしょうか。


オキナワキョウチクトウ
Ricoh Caplio500Gwide Wide-conversion Lens


夕焼け
Ricoh Caplio500Gwide
2006.7.27

 昼間の天気にも増して夕焼けも目を見張るものがありました。これならば、明日もまた好天が続くでしょう。
 一方で連日の好天続きは、森を次第に乾燥させ、夏枯れを助長しています。美しい風景と引き替えに、昼間の動物達の元気がなくなっていくのは、何とも皮肉なことです。

2006.7.27

 このところ、本当によい天気が続いています。強い陽射しと澄んだ大気の下で見る景色は、いつもと違ったもののようにも感じます。特に島影は、いつもよりも大きく近くに見えるから不思議です。
 見ているだけで亜熱帯を感じる季節です。一年を通して決して多いとは言えないこのような条件のときにこそ、頑張って撮影しなければならないのですが、炎天下では疲労度も何割増かなのが辛いところです。


辺戸岬と与論島
NikonD200 VR Nikkor18-200/3.5-5.6ED PL-Filter


クマゼミ
NikonD200 MinsectorIVcaf SpeedlightX1
2006.7.24

 まだ強い陽射しは覗くものの、台風5号の影響が出始めたのか、雲が多くなってきました。
 昨日と同じ場所でのセミの虫の眼レンズ撮影ですが、今日はクマゼミです。クマゼミが最も好むホルトノキには、セミだけではなくたくさんのアリも集まっています。その移動の途中、クマゼミの体にも度々触れるのですが、クマゼミは全く気にしない様子です。最初は、この光景を見てクマゼミが死んでいるかと思った程です。しかし、よく観察すると、クマゼミは一心に吸汁しています。ホルトノキの樹液は余程美味しいのでしょう。
 昨日から発生している画面左端の像の流れは、拡大レンズ表面の汚れであることが判りました。明日からは、解消されるでしょう。

2006.7.23

 今日も改造した虫の眼レンズによる撮影です。一昨日は撮影時に雲が多く、背景があまり明るく写らなかったのですが、今日は虫の眼レンズの特徴のクリアな背景も活きています。
 子供の頃にセミ採りをしたときを彷彿とさせるような映像なのですが、よく見ると画面左端に像の流れがあります。メインレンズの汚れでしょうか?あるいは傾きが出たのでしょうか?残念ながら、虫の眼レンズは一般レンズに比べると非常に暗いのです。そのために、撮影時のファインダー像では気付くことは出来ませんでした。


リュウキュウアブラゼミ
NikonD200 MinsectorIVcaf SpeedlightX1


チャバネセセリ
NikonD200 MinsectorIVcaf Speedlight
2006.7.21

 しばらくお休みしていたスチル用の虫の眼レンズを久しぶりに改造してみました。カメラのアングルファインダーを利用した光路が90°屈折したタイプの画質が格段に良好だったために、どうもアングルファインダー内にプリズム以外のレンズが組み込まれている可能性が考えられたのです。そのレンズを取り出し、これまでの虫の眼レンズに組み込んでみました。
 ところが、その結果はあまりよい画質ではありませんでした。そして、今回そのレンズの位置を少しだけ変えてみたのです。すると画質が劇的に向上しました。やはりレンズの配置というのは、かなり微妙な世界のようです。
 この手作りの虫の眼レンズの画質がここまでレベルアップ出来たのは、インターネットを通じてさまざまな情報やパーツを提供してくださった方々のお陰なのです。

2006.7.19

 小型ハイビジョンカメラに装着した虫の眼レンズは、かなりコンパクトで機動性があります。そこで、あるアイディアを思いつきました。ラジコンの車両に搭載すれば、まるで草むらを移動する昆虫から見たような映像が得られるのではないでしょうか?あるいは、ハブなど地上にいる危険動物に肉薄して、虫の眼映像が撮れるのではないだろうかと。
 そこで、不整地走行に強そうな戦車のラジコンモデルを購入したのですが、走行速度が速過ぎるのです。そこで、いつも虫の眼レンズの製作情報などをご提供頂いている方に低速走行などの改造をお願いしていたのです。それがこのように完成して使える状態になりました。さて、どのような映像が得られるでしょうか?


走る虫の眼レンズビデオカメラ
Ricoh Caplio500Gwide


奄美大島空港
Ricoh Caplio R4
2006.7.17

 徳之島から1週間ぶりに戻りましたが、その間に溜ってしまった雑用に追われて、なかなか時間が自由になりません。
 この写真は、昨日乗り継ぎで立ち寄った奄美大島空港です。快晴の沖合に見えるのは喜界島です。正確な距離は判りませんが、このように見える範囲ですから大した距離ではありません。
 沖縄であれば、このような距離の島の間には、必ずと言っていい程、高速船が就航しています。ところが鹿児島の離島では、本土航路の大型フェリーが寄港するだけで、主要な移動手段は航空機なのです。当然、船に比べると運賃も高価なのですが、何とも不思議なことです。鹿児島の離島に行く度に感じることです。

2006.7.16

 オカヤドカリの集団放卵は、結局見られませんでした。最干潮の時間に合わせて行われるということなので、最干潮2時間前から待機していたのですが、放卵行動には至りませんでした。
 夜半には、この1週間で見たことも無い規模の集団が砂浜に出来たので、今晩は間違いないと思ったのですが、最干潮の時刻を迎えても、もうそこまで近づいている波打ち際には移動しようとしないのです。海岸が明るくなるまで粘ってみたのですが、今回の最大の目的は果たせませんでした。
 最干潮の時刻から日の出までが1時間程しかないのが、放卵行動に移らない原因かもしれません。あるいは、全く別の理由なのかもしれません。これまでにもいくつかの島でオカヤドカリの放卵行動を観察、撮影してきましたが、これ程デリケートな集団は初めてです。しかしその反面、すべての条件が整ったときに一斉に放卵するからこそ、その規模が大きくのなるのでしょう。また次の機会に是非挑戦したいものです。


徳之島の夜明け
Ricoh Caplio R4

>戻る