南島漂流記
2006年2月後
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2006.2.28

 今日は今年一番の気温だったと思います。野外で撮影をしていると汗ばむ程です。これで季節は、一気に春へと進むような気配が感じられます。
 そんな陽気の中、いつもの散歩コースの琉球大学構内に、満開のコスモスの広がる一角があります。如何にも春らしい景色に思えてしまうのですが、コスモスは秋桜と書くように、本来秋の花なのですよね。ところが、沖縄ではこれが見慣れた風景なのです。
 数年前の今頃、県外からの大学受験生がこの光景を見て「コスモスって秋の花じゃなかった?」と言った言葉を思い出しました。

コスモス
Ricoh Caplio R3


アメバチの一種の繭
NikonD200 Original Zoom Macro N281 SpeedlightX2
2006.2.28

 早いもので、2月も今日で終わりですね。昨日、撮影に行った場所で奇妙な繭がぶら下がっているのを見つけました。普通だったら、「何だろう?」で終わってしまうのですが、新開孝さんの2月20日の日記に、ほぼこれと同じ写真が掲載されていたのを覚えていたのです。
 その情報によれば、アメバチの仲間のようです。東京と沖縄では種が異なると思いますが、果たしてどのような姿のアメバチが羽化してくるか楽しみです。
 それにしてもインターネットによる情報はすばらしいものです。誰でも個人で全世界に情報発信できますし、反対に情報収集も容易です。最近、製作に時間を割いている「虫の眼レンズ」にしても、インターネット上での情報交換がなければ、こんなに早く完成することもなかったでしょう。

2006.2.27

 最近組立てたビデオ用とデジタル一眼レフ用の新しい虫の眼レンズには、それぞれにいくつかバリエーションがあります。テスト撮影したいものが目白押しだったのですが、天気に恵まれずにいました。
 そんな中、後回しになっていたレンズもあります。先月、ズームレンズの前玉を外して拡大専用レンズを製作しました。そのとき外して使い道がなくなっていた前玉を、コンパクトデジカメのワイコンに流用したものです。室内である程度の実用性は確認していたのですが、今日やっとそのフィールドテストが果たせました。
 その結果は、周辺部にはやや流れがあるものの、かなりシャープで満足のいくものです。歪曲は大きくなりますが、フィールドでの使用では、まず問題ありません。そして、この組合わせによって得られる画角は35mmフルサイズ換算で17mm相当と、純正のワイコンの21mm相当よりもかなり広いものです。これならば、今シーズンの戦力に加わるのは間違いないでしょう。


オキナワクマバチ
Ricoh GR Digital Original-wicon Speedlight


オキナワクマバチ
NikonD200 Insecteye-LensIVbc Speedlight
2006.2.27

 今日の午前中、久しぶりに陽が射したので、慌ててカメラを手に外に飛び出しました。やっと、新型の虫の眼レンズの晴天のフィールドでのテスト撮影が出来ると。しかし、ものの30分もしないうちに雲が広がり始め、いつもの天気に逆戻りです。
 それでも、満開のコスモスの花のひとつに、今年初のオキナワクマバチの姿を見つけました。いくら接近して撮影を続けても身動きひとつしませんから、晴れ間に活動を始めたものの、再び気温が下がり、動けなくなったのでしょう。しかし、至近距離でストロボを発光させていると、ときどき姿勢を変えるようになりました。やはり、至近距離でのストロボの発光熱は結構影響があるものなのですね。

2006.2.26

 今日も雨が降り続いています。先日、東京で入手した新しい虫の眼レンズ用の魚眼レンズのフィールドテストをしたいのですが、天気に恵まれません。仕方なしに、先程小降りになった隙を突いて、無理矢理テスト撮影をしてきました。
 さすがに魚眼レンズというだけあって、背景の広がりは格段ですし、ピントの合い方もよりよいように感じられます。
 しかし、もちろん欠点はあります。これまでよりも画像が暗いのです。曇天の下、カメラの感度をISO800まで上げての撮影になりました。それでも、このシャープさがあるのですから、肝心の解像度はやはりなかなかのもののようです。


ウスカワマイマイ
NikonD200 Insecteye-LensIVbc Speedlight


ニセダイコンアブラムシ?
NikonD200 Insecteye-LensIVba Speedlight
2006.2.25

 小型のアブラムシですから、体長1〜2mm程度の大きさでしょうか。現在の虫の眼レンズでの最大の撮影倍率近くです。アングルによっては、もう少し、接近可能かもしれませんが、もうほとんど、レンズ先端が被写体に触れる寸前です。
 それでも、何とか背景の環境が判る程度の被写界深度は保っています。さらに撮影倍率を上げて、アブラムシを大きく写すには、やや画角の狭いメインレンズに交換する必要があります。しかし、そうすると背景の写る範囲が狭くなるだけでなく、被写界深度も浅くなり、どのような環境か判りにくくなります。全く、あちらを立てればこちらが立たずの状態ですが、総合的にみて、この組合わせが最もバランスの取れたシステムのようにも感じます。
 

2006.2.25

 今日は一日中、雨が降り続いています。とても、撮影の出来る状況ではないので、昨日撮影の写真を出してみました。
 しばらく、テスト撮影のモデルになってもらってたナガマルコガネグモの幼体が消えてしまってから久しいのですが、そのすぐ近くに新しい幼体を見つけました。前のクモよりもさらに小さく、体長数mmといったところでしょう。まだ、ナガマルコガネグモと断定出来ないような大きさですが、そのポーズといい、薄らと見え始めた腹部の模様といい、恐らく間違いないでしょう。
 これも虫の眼レンズによる撮影ですが、このように逃げない被写体のときは、ノーファインダーではなくしっかりとピントを合わせたいものです。しかし、当初よりも格段に明るくなった光学系ですが、まだまだ一般のレンズに比べれば、ファインダー像も暗く、なかなか厳密なピント合わせは難しいものがあります。


ナガマルコガネグモ?幼体
NikonD200 Insecteye-LensIVba Speedlight


キベリヒゲナガサシガメ
NikonD200 Insecteye-LensIVba Speedlight
2006.2.24

 このキベリヒゲナガサシガメも、好きな被写体なのですが、これまではスチルの虫の眼レンズで撮影しようとすると、ピントの合う前に、シャッターを押す前に、飛び去られてしまうことがほとんどでした。
 辛うじて、撮影出来たのはビデオによるノーファインダー撮影でした。ビデオカメラはスチルよりもCCDサイズが小さいので、より被写界深度が深く、ノーファインダー撮影が容易なのです。
 そして最近、スチル用の虫の眼レンズも完成の域に達し、操作にも慣れてきたためにノーファインダー撮影が可能となったのです。あと足りないものは、青空と光量でしょうか?

2006.2.24

 今日は一日、どんよりとした曇り空でした。夕方、ほんの30分程度だけ撮影に出ました。しかし短時間の割には、虫の眼レンズによる撮影成功率はかなり高いものでした。
 この歩留まり向上の原因は、実はノーファインダー撮影を多用したためです。虫の眼レンズのピント調節は、実はほんの僅かな幅なのです。レンズ先端に触れるような位置から無限遠までレンズの移動は1mmあるかないか程度なのです。そのために、レンズのフォーカス位置を予めファインダーを見ながらセットしておけば、後はほんの僅かな微調整だけなのです。そのコツがかなり身に付いてきたように感じます。
 これまでは、暗いファインダーで、しかも自動絞りではないのに、無理に正確なピント合わせをしようとして、シャッターを押す前に昆虫に逃げられることが多かったのですが、このノーファインダー撮影によって、それが減少したのです。


セセリチョウのなかま
NikonD200 Insecteye-LensIVba Speedlight


トゲゴミグモ
Ricoh Caplio R3 Speedlight
2006.2.23

 これも陽気のせいでしょうか、ランタナの花も急に目に付くようになってきました。
 その新鮮な花の間には、トゲゴミグモの網が目立ちます。どの巣にも獲物の食べカスがありますから、恐らくこれまでも同じ場所で網を張っていたのでしょう。それが、これまでのほとんど葉だけの状態の中では、目立たなかっただけなのでしょうね。
 花が増えれば、当然そこに飛来する昆虫も増えます。そうすれば、この網には、益々「ゴミ」が増えていくことでしょう。そのようなひとつひとつの出来事にレンズを向ける季節がそこまで来ているかと思うと、今から楽しみです。

2006.2.23

 ほんの数日、沖縄を離れている間に、急に春めいてきた気がします。きっと、このところの陽気の影響もあるのでしょう。
 久しぶりにアシビロヘリカメムシの越冬集団を見に行きました。この陽気で分散しているかもしれないと思っていたのですが、相変わらずオキナワスズメウリの蔓に留まっていました。しかし、吸汁するのに適した実がなくなったためか、ほとんどの個体が蔓に直接、針のような口吻を射して吸汁しています。
 この状態を見ると、まだ分散や移動はしていませんが、やはりそろそろその時期が近いのかもしれませんね。

 


アシビロヘリカメムシ
Ricoh Caplio R3 Speedlight


菜の花とモヤイ像
Ricoh GR Digital Wide-conversion Lens
2006.2.22

 今日は、羽田空港に向かう直前に渋谷で放送関係の方と打ち合わせ。初対面だったので、モヤイ像の前での待ち合わせとなりました。渋谷の待ち合わせ場所と言えば、かつてハチ公前だったのですが、最近は人が多過ぎて待ち合わせには向かないのですよね。
 約束の時間よりも早めに着いたので、モヤイ像の周りに咲き始めた菜の花に何か昆虫の姿がないか探したのですが、全く見当たりません。仕方なく、久しぶりにモヤイ像の説明プレートを読んでみました。伊豆の新島の「相互扶助」や「共同作業」のことを「モヤイ」と言うことは説明されていますが、この像の由来には触れられていません。中には、イースター島のモアイと勘違いしている人もいるようです。何れにしても、そのモヤイ像が何故渋谷にあるのでしょう?「モヤイ」の精神は、沖縄の「ユイマール」と同じことだな?と、渋谷、新島、沖縄、イースター島と、頭が混乱しているうちに、打ち合わせに突入していました。
※早速、イースター島のモアイ像がモデルになっているとの情報を頂きました。

2006.2.21

 今日は、今回の東京滞在の最終日。午後は、秋葉原に虫の眼レンズのパーツの買い出しに行きました。ほとんんどが、これまで購入したパーツの予備だったのですが、ひとつだけ新しいレンズを仕入れてみました。
 恐らく、虫の眼レンズのメインレンズには、まだ誰も試したことのない製品かもしれません。焦点距離1.24mm明るさF2.0、イメージサークル1/3インチ対応という小型監視ビデオカメラ用の魚眼レンズです。特に41万画素対応の高解像度が気になっていたのです。
 実際にカメラに装着してテスト撮影してみると、画面が大きくケラレています。これまでのレンズは、1/4インチ対応であったのにケラレませんでしたから、この1/3インチ対応というのは円周魚眼レンズとして使用した場合の値のようです。しかし、画角は極めて広く、180度を少し上回るようです。画面上部には、ストロボの発光部が写ってしまっています。さすがに解像度は高く、被写界深度も深く、可能性は感じられます。このイメージサークルからして、ビデオカメラに向いているのかもしれません。


新レンズテスト
NikonD200 Insecteye-Lensbc Speedlight


ミモザ蕾
NikonD200 VR Nikkor18-200/3.5-5.6ED
2006.2.20

 これまで何度か紹介したことのある、東京の実家の庭にあるミモザの木です。春に満開を迎えるのですが、もう真冬からその蕾には、花の色が現れています。
 今日も、朝雨戸を開けると、目にかなり鮮やかな黄色が飛び込んできたので、もう開花かと思ってよく見ると、まだまだ蕾なのです。このような調子ですと、本当の開花のピークを見極めるのが難しいかもしれません。

2006.2.19

 仕事の打ち合わせのため、急に短期間、東京に出てきました。1日早めに出てきて、今日は実家の庭仕事をしました。
 こんな寒い季節の庭仕事は楽しいものではありませんが、ひとつ密かに期待していたものもあったのです。越冬中の昆虫に会えるかもしれないという目論みです。
 その結果は、落ち葉の下からたくさんのツマグロオオヨコバイが出てきました。3、4時間の作業の間に30匹近く見たでしょうか。意外だったのは、その翅(はね)がどれも奇麗なことです。越冬した虫は、何処か汚れたり、傷があるのではないかと想像していたのですが、どれも奇麗な姿ばかりで驚きました。


ツマグロオオヨコバイ
NikonD200 Insecteye-LensIVba Speedlight


中古カメラパーツ
Ricoh Caplio R3
2006.2.18

 今日は、中古カメラ店で、虫の眼レンズ用のパーツを探してみました。写真業界も急にデジタル化が進み、機械式のアクセサリー類で製造中止になるものが続出しています。電子式のパーツというのは、汎用性に乏しく、自作の道具には余り利用出来ないのです。そのために、ときどき中古パーツ探しに出掛けたりします。
 今回は、あまりめぼしい物はありませんでしたが、実用的なものだけを購入しました。右上がコシナ20mmF3.8。リバースして虫の眼レンズの拡大系に使うと、ニッコールの20mmF2.8よりもシャープなのです。その左が、ニコンの厚み27.5mmの中間リング。さらに左がニコン製の62-->52mmのスッテプダウンリング。その下は2枚で525円だったニコン製の52mmフィルター。ガラス部分は外して、枠だけを光路長の調整に使います。その右は、ニッコールレンズをオリンパスペンFマウントに装着するアダプター。これは何に使えるかまだ判りません。締めて14,175円の買い物ですが、これが高いものになるか安いものになるかは、これからの活用の仕方次第です。

2006.2.17

 今日は、また冬の天気に逆戻り。こんな日は、特に昆虫の活動が芳しくありません。
 そこで今日は、昨日組立てた、新型の虫の眼レンズの最大の欠点、レンズの偏芯を補正する装置を造りました。と言っても実に簡単なもので、こうして見ると、見栄えもよくないですね。
 しかし、これによって実用上の問題はほぼ解決されました。あとは、被写体を追い求めるだけです。今シーズンの標準レンズになるかもしれません。


最新型業務用ビデオ版正像虫の眼レンズ
Ricoh Caplio R3


最新型業務用ビデオ版正像虫の眼レンズ
Ricoh Caplio R3
2006.2.16

 今日は発注してから10日も待たされたレンズがやっと届きました。それは、一眼レフ用ではなくレンジファインダー用21mmレンズです。これまで、超小型監視ビデオカメラ用レンズの映像を一眼レフ用20mmレンズで拡大し、さらにそれをビデオカメラ用レンズで受けていたのですが、この方式ですと、レンズの全長が60cm、重量2.7kgにもなっていたのです。
 今回は、この一眼レフ用20mmレンズをレンジファインダー用21mmに、ビデオカメラレンズを35mm一眼レフ用60mmマクロレンズに置き換えることによって、一気にコンパクト化しようという試みです。細かい説明は省きますが、その結果、全長で半分の30cm、重量で約1/3の900gとすることに何とか成功しました。
 まだ完成ではなく、基本的に使えることを確認した段階です。これからまだいくつもの細かい調整が残っていますが、これで実用的なサイズに収められる目処が立ちました。

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