南島漂流記
2005年12月後
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2005.12.31

 夏のような陽射しの下、水田では今月初めに植え付けられたイネが生長して、活き活きとした緑色を放っています。一年に3回収穫の出来る西表島ならではの光景でしょう。
 今年一年は、西表島のビデオ作品を製作するために西表島通いを続けました。その中に盛り込むためのイリオモテヤマネコや人々の暮らしも撮影してきました。これらの被写体は、これまでの自分自身だけの撮影では、なかなかレンズを向ける機会はありませんでした。今年一年で、西表島を初めとする、八重山の島々のさまざまな映像を撮りためることが出来ました。しかし、それ以上に今後につながるさまざまなものが得られたように思います。


水田と山並み
Ricoh GR Digital


石垣島と竹富島を望む
Ricoh Caplio R3
2005.12.31

 今年は、西表島でヤマネコといっしょに年越しを迎えることにしました。
 昨日までは、連日の雨でほとんど何も撮影出来ずに、この南島漂流記も1日サボってしまいました。ヤマネコのほうも、あれ以来現れていません。今朝もかなりの雨脚のため、撮影は無理かなと思っていたところ、10時頃から急に晴れ間が広がり、夏のような天気になりました。
 数えてみると、1週間ぶりの晴天なのですが、感覚的には1カ月ぶりのような気がします。島の東側には、竹富島や石垣島が久しぶりにクッキリと見ることが出来ました。

2005.12.29

 今日はほとんど一日中雨がやまず、何も撮影することが出来ませんでした。それでも、夕方から夜にかけては、ヤマネコの撮影に出かけました。しかし、2日続きで現れる程、甘いものではありません。昨日に続いて、ビデオ画像です。
 少し冷静になって、昨夜のことを振り返ってみると、いろいろな偶然が重なっていたのが解ります。これまで、雨の日はヤマネコの活動が抑えられるので、可能性は低いと言われていました。しかし、昨夜はもう少しだけ粘ってみようと思っていたところ、結構な雨脚の中に出現したのです。
 そして、ヤマネコの現れる直前に撮影用ブラインドの背後にイノシシがやって来ていたようなのです。しかし、そのときは誰か人間が様子を見に近づいてきたのだろうと思っていました。その直後に、レンズを向けていた沢から光が点滅したので(実はヤマネコ出現検知用のセンサーライト)、沢に降りた人間がこちらに合図をしているのだと思い、ブラインドの窓から顔を出し、こちらからも返事をしようと思ったところ、ヤマネコの姿が見えたのです。これが、警戒心の強い個体だったら、撮影に失敗していた可能性もあります。また、雨のために、物音や臭いが消されていたのも幸いしたのかもしれません。
※当初、TVモニターでの再生映像をデジカメ撮影した画像をアップしていましたが、ビデオ映像から切り出した静止画像に差し替えました。


イリオモテヤマネコ
SONY DSR-570WS CanonYJ19X9B4 IRS


イリオモテヤマネコ
SONY DSR-570WS CanonYJ19X9B4 IRS
2005.12.28

 ほぼ11カ月振りにイリオモテヤマネコが現れ、少し撮影することが出来ました。
 今年の1月末に、ブラインドを張って、待機撮影初日にいきなり出現したのですが、それから1年近く空振りばかりで、ブラインドの闇の中で、どれだけの無駄な時間を過ごしたことでしょう。
 しかし、待ちに待ったそのときは、あっけないものでした。意外に警戒心もなく、照明も気にせずに、徐々に接近してきました。どうも、ブラインド近くにいた蛙か蟹を捕らえようとしていたようです。さて、この警戒心の薄さに期待して、明日以降に展開出来ればと思います。
※当初、TVモニターでの再生映像をデジカメ撮影した画像をアップしていましたが、ビデオ映像から切り出した静止画像に差し替えました。

2005.12.27

 宮古島の後、今年最後の西表島に来ています。これまた今年最後のイリオモテヤマネコ狙いなのですが、そのヤマネコの活動痕を探していて、今日は思わぬオマケに遭遇しました。カンムリワシの幼鳥です。
 成鳥は、今年何度となく撮影の機会に恵まれたのですが、幼鳥には縁がありませんでした。ところが、今日は車を停めた場所からほど近い枝に翼を休めている幼鳥に出会ったのです。幼鳥だけあって警戒心が薄く、結構な距離まで容易に接近出来ました。何度か飛び去ってしまったのですが、しばらくするとまた舞い戻って来るのです。
 幼鳥もこの段階まで成長すると親と同じくらいの貫禄があります。しかも、頭から胸にかけての羽毛が白く、なかなかの美しさなのです。この冬を乗り越えると、次第に成鳥らしくなっていくことでしょう。


カンムリワシ幼鳥
NikonD200 VR Nikkor80-400/4.5-5.6ED


ミヤコヒキガエル
Ricoh GR Digital Speedlight
2005.12.26

 やはり沖縄の冬の好天は長続きしないようです。今日は、再び曇天に逆戻りです。そして、午後からは北風と雨も加わりました。まだ、今日は気温が高いのが救いですが。
 今日はなかなかシャッターを押す機会もなく、昨夜撮影したミヤコヒキガエルに登場してもらいました。宮古諸島の固有種なのですが、真冬でも活動しています。ミヤコマドボタルを探して、深夜の公園の遊歩道で遭遇したのですが、撮影した画像を再生してみて驚きました。これ程鮮やかなオレンジ色が混ざっていたのは、懐中電灯の明かりでは気付きませんでした。個体差はあるのでしょうけど、ちょっと意外でした。

2005.12.25

 朝焼けは天気の崩れる予兆のようなことを言いますが、今日の朝焼けはそれには当てはまらなかったようです。昼過ぎに港で見た陽の光は、これがクリスマスとは思えないようでした。
 ここ3日程、沖縄の冬とは思えないような、好天に恵まれています。いつもこのような天気ならば、沖縄もハワイやグァムなどに対抗出来る避寒地になれるでしょうね。しかし、冬は天気が悪い条件で進化してきた南の島の生き物たちには、きっと冬の悪天候も何らかの意味があるのでしょう。


快晴
Ricoh GR Digital


朝焼け
Ricoh GR Digital
2005.12.25

 昨日の夕焼けに続いて、今朝は奇麗な朝焼けを見る事が出来ました。最近は、夜の動物を追い掛けることが多く、なかなか朝の光景を目にする機会に恵まれないので、久しぶりのような気がします。
 それにしても、この朝焼けは7時35分ですから、日が短くなったものです。山らしい山のない平坦な宮古島ですから、ほぼ日の出の時刻に近いでしょう。もっとも3日前に冬至を迎えましたから、これから少しずつ日は長くなっていきます。寒さはこれからが本番ですけれど。

2005.12.24

 ちょっと理由があって、1日だけ宮古島に来ています。このところ、沖縄も寒い毎日だったのですが、今日は久しぶりに暖かい1日となりました。そして、陽が傾き始めたときに、何となく奇麗な夕焼けになりそうな予感がして、海岸に向けて走り始めました。
 海岸に着くと、正に陽が沈む直前で、空だけでなく海面までもが、茜色に染まっていました。沖縄本島や西表島では、どのような夕焼けに見えたのでしょう。これはなかなか粋なクリスマスプレゼントでした。明日はもう宮古島を離れなければなりません。


夕焼け
Ricoh GR Digital


FOMA(左)とカード型PHS
Ricoh GR Digital
2005.12.23

 昨日、携帯電話を買い換えました。通常使っている機種はそのまま、これまでPowerBook(ノートパソコン)の通信用に使っていたカード型PHSをFOMAに換えたのです。PHSは64kbpsの通信速度が得られるので、永年使ってきたのですが、近い将来サービスが打ち切られることがアナウンスされています。従って、新しいサービスエリアの拡充も望めません。
 今年、困ったのが頻繁に西表島通いをしていての回線の確保です。宿のご厚意で、アナログ回線を貸して頂いていたのですが、現代のインターネットの世界はブロードバンドを前提としているので、必ずしも充分な通信速度が得られません。
 そこで、エリアを次第に拡大し64kデータ通信に加えて384kパケット通信も可能なFOMAに換えることにしたのです。FOMAにも通信専用のカード型があるのですが、残念ながらMacintoshで使うことは出来ないようです。いえ、NTTDoCoMoのすべての製品がMac対応をしてくれていないのです。今回の買い換えも、通常型のFOMAをPowerBookで使えるようにするフリーウェアのお陰でなのです。これは、カード型のPHSの場合でも同様でした。確かにMacintoshのシェアは低いのですが、大企業のNTTDoCoMoには、是非対応してもらいたいものです。

2005.12.20

 もう30年程前になりますが、昆虫写真を始めた頃に、2〜4倍程度の拡大撮影にGNニッコール45mmF2.8という製品を使っていたことがあります。しかし、思ったような解像度が得られずに、間もなく使わなくなってしまいました。ところが、最近になって、このレンズも、これをリニューアルしたレンズも拡大撮影に向いているという情報を貰ったのです。俄には信じがたかったのですが、テストしてみると、確かに使える性能です。どうも、昔は絞り過ぎて、解像度が低下していたようです。
 リニューアルされたほうのレンズも購入したのですが、なかなか実用に供する機会もなくそのままにしてありました。それを今日のポカポカ天気に励まされて、初めて使ってみました。倍率にして2.5倍前後でしょうか?ツワブキの花にやって来た蚊の仲間です。
 このレンズを実際に使ってみようと思ったのには、新しく買ったカメラにも原因があります。ストロボが内蔵されていて、手軽に使用出来るためです。これまで、ストロボ内蔵の機種は、常用したことがなかったのですが、これはなかなか便利ですね。


蚊のなかま
NikonD200 Nikkor45/2.8P Extension-ring Speedlight


マットブラックのレンズエンブレム
Ricoh Caplio R3
2005.12.19

 今回上京した際に、愛用デジカメのちょっとしたカスタマイズをして貰いました。
 レンズ名のエンブレムを通常のシルバーからマットブラックの物に交換したのです。一度、車のフロントガラスにとまるバッタをガラス越しに腹側から撮ってみたところ、見事にどのカットにもレンズ名が写ってしまったのです。極めて特殊な撮影状況ですが、このようなカスタマイズサービスがあるのを聞いていたので、今回お願いしてみたわけです。
 このカメラの基本性能に充分満足していますが、加えてこんなカスタマイズがあるのは嬉しい限りです。サービスセンターに持ち込めば、15分程度の時間と3000円余りの価格で簡単に作業して貰えます。

2005.12.18

 東京から沖縄に戻り、10日ぶりにお気に入りの撮影ポイントを訪れてみました。小さな池の周りをいつもチョウが舞っているのですが、さすがにここのところの急激な気温低下のためか、ほとんど姿は見えませんでした。
 しかし、10日前に見たオオゴマダラの黄金の蛹はどれも殻だけになっていましたから、成虫は何処かで活動しているのでしょう。代わりに、何匹かの幼虫の姿は確認出来ました。オオゴマダラの活動は真冬でも途切れることはないようです。
 幼虫の食べた穴からちょうど太陽が覗いていました。完全な逆光で幼虫はシルエットになるかと思い、数枚シャッターを切ってみたのですが、意外にもディテールが出ていて驚きました。


オオゴマダラ幼虫
Ricoh GR Digital


サトウキビ花穂
NikonD200 VR Nikkor18-200/3.5-5.6ED
2005.12.18

 この業務日誌をご覧の方の中には、次から次へとよくも新しい機材を買うものだと思われる方もいらっしゃるかもしれません。確かに、新しい機材を買う楽しみは否定しません。ですが、より多くの機材を所有するのが目的ではないのです。如何に厳選した機材で、より多くの状況に対応出来るかを求めているのです。
 どれほど多くの機材を持っていようとも、一度に使えるのは、ひとつだけです。それに、フィールドワークでは、可能な限り小型軽量なシステムのほうが機動性があります。重い機材の移動に体力を消耗して、行動範囲が狭まったり、撮影意欲が減退してしまっては本末転倒です。
 そのような意味からも、今回購入したD200とVR18-200mmレンズは、システム全体を軽量化出来る、即戦力の新鋭であることに間違いはありません。

2005.12.18

 今日の沖縄も、北風が強く、ときおり雨が落ちて来る典型的な冬の天気でした。それでも、ときどき雲間から覗く太陽に助けられて、新しく購入したニコンD200のテスト撮影が出来ました。
 もっとも、撮影された映像のクオリティは、ボディ性能よりも、レンズ性能に大きく影響されますから、実際はVR18-200mmレンズのテスト撮影と言ったほうがよいかもしれません。
 その結果、このレンズの性能の高さを強く実感出来ました。これまでタムロン18-200mmF3.5-6.3を使用してきましたが、こちらのほうが一段とシャープに感じられます。まぁ、タムロンにしても、ほぼ同じスペックのシグマ製品にしても、最も売れ筋のコストパフォーマンスを追求したものですから、比較するのが無理というものかもしれません。そして、シャープネスもさることながら、11倍超の高倍率ズームでありながら、意外なボケ味の美しさに驚きました。


アカタテハ
NikonD200 VR Nikkor18-200/F3.5-5.6ED Speedlight


???
Ricoh Caplio R3 Speedlight
2005.12.17

 今日は、ちょっとした用事で日帰りで久米島まで行ってきました。撮影に使えた時間は、わずか1時間足らず。それも、空港周辺だけという状況です。
 北風が吹き荒れる中、ときどき陽は顔を出すのですが、さすがに昆虫の姿はほとんど見掛けません。昨日購入したニコンD200のテスト撮影をしたいのですが、なかなか格好の被写体に出会えず、空港内で飛行機を撮った程度でした。
 空港の花壇には、冬でも花を着ける種類がたくさん植えられ、楽しむことが出来ました。そんな中にあまり見慣れない、棘だらけの実を着けた植物がありました。さて、何という種類でしょうか?
糸崎公朗さんの掲示板で知合いになったVIEWさんから、「チョウセンアサガオでは?」とメールを頂きました。確かにそのようです。キダチチョウセンアサガオ(ダチュラ)は知っていたのですが・・・。ありがとうございます。

2005.12.16

 今日は待ちに待った、ニコンの新型デジタル一眼レフD200の発売日。実質20万円を切る価格で、フラッグシップ機に限りなく近い機能を搭載した意欲作です。しかも、同等の機能を持つ上位機種よりもかなり軽量コンパクトに仕上がっています。
 今年既に、ニコンのデジタル一眼レフは、フラッグシップ機のD2Xを購入しています。それなのに、さらにこのD200を購入したのは、最近の仕事がビデオにシフトしていることに因ります。一見矛盾しているようですが、ただでさえ重い業務用ビデオ機材に加えてスチル用機材を持ち歩くには、なるべく小型軽量であることが必須です。しかし、そのためにスペック面で見劣りがしては本末転倒です。そこに発売されたD200は、まさに理想の機種と言えます。
 同時発売されたシャッター4段分のブレを軽減してくれる27-300mm相当のズームレンズも購入しました。これも、メインの昆虫や小動物の接写以外の撮影用になるべく少ない機材で対応出来るようにとの目論みからです。


ニコンD200とVRニッコール18-200mmF3.5-5.6ED
Ricoh Caplio R3

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