南島漂流記
2005年9月前
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2005.9.15

 11日に紹介したゲットウの実にも、季節の移り変わりの早いことに驚かされましたが、今日は森に入ってみると、アオノクマタケランの実がもう薄らオレンジ色に色づいているのに出遭いました。
 アオノクマタケランの実と言えば、寂しげな冬の森の中で真っ赤に色づいている姿が典型的なのですが、まだ暑い、汗をかきながら歩く森の中で見るとは意外でした。
 このところ、季節の移り変わりの早さに驚いていばかりですが、考え方を変えると、自然の世界では、もう夏の終わりから冬の支度を初めているのだとも言えますね。


アオノクマタケラン実
Ricoh Capio GX8


夏空
Ricoh Caplio GX8
2005.9.13

 今年の夏は、8月に入ってから、スッキリと晴れ上がった空を見たのは、あまり多くない印象があります。9月に入ってからも度重なる台風の影響で、カラっとした青空は見られませんでした。
 ところが、昨日から急にクリアな青空が広がり、モクモクと夏らしい雲が湧き立っています。このような空を背景にしたら、夏の昆虫たちも喜んでくれそうです。
 一方で、秋の台風はひとつ過ぎる毎に、秋が深まっていきますが、既に、陽射しの何処かに秋が潜んでいるような気配もあります。ただ厳しいだけではない、ちょっとフォトジェニックな陽射しに感じられるのです。

2005.9.11

 まだ台風15号の余波の残る中、カメラ片手に朝の散歩をしてみました。すると、緑の茂みの中から鮮やかなオレンジ色の塊が目に飛び込んできました。近づいてみると、それは色づき始めたゲットウの実です。
 ついこの間まで、白、黄、朱色の花を楽しませてくれていたと思ったら、もうこのような実を着けているのです。その中間の薄緑色の状態は何時見たのでしょう。はっきりした記憶がありません。
 生き物相手の仕事をしているようで、意外と見えてないのも多いものです。やがてさらに鮮やかを増し、実が爆ぜて、そこに雪が積もり、、、なんてことは亜熱帯沖縄ではあり得ませんね・・・


ゲットウの実
Ricoh Caplio GX8


ヤマトシジミ
NikonD2X Tamron90/2.8Macro SpeedlightX2
2005.9.10

 また台風が接近しています。これまた先島地方に向かっていますが、沖縄本島地方もその影響で風雨が強まっています。
 8月20日にも触れましたが、このところヤマトシジミの姿がたくさん見られます。そのヤマトシジミであるテスト撮影をしてみました。9月7日に書いたように、最近のストロボは、本発光の前にプリ発光を行い、調光精度を上げているのです。そのプリ発光に、昆虫の行動が影響を受けたり、ワイヤレスで同調発光するストロボが早く発光してしまい、同調しなかったりと、いろいろ弊害が生じています。そのプリ発光を感知しない機能を組み込んだストロボも発売されていて、いくつか試してみましたが、現在使用しているシステムでは、巧く機能してくれません。
 メインストロボとは別に、被写体の背後からもう1灯ストロボを発光させると、とても効果的なライティングになることがあります。そのために、今回はワイヤレスではなくシンクロコードでカメラボディと接続して発光させる方法を採りました。もちろん、問題なく発光してくれましたが、やはりコードで接続するのは煩わしいものです。ですが、接写のときは被写体が目の前にいるわけですし、それ程面倒な操作でないとも考えられます。何れ、この問題が解決されたストロボが発売されるまで、この方法で対処するしかないようです。

2005.9.9

 ランタナの花の上で、1匹のオキナワマメコガネを見つけました。久しぶりに出遭ったような気がします。見つかるときは、まとまって見られますが、今日は周りを探しても、他には見つかりませんでした。
 学生の頃、このオキナワマメコガネの花の上で後脚を左右に広げる姿勢が、クモなどが獲物を狙うのに擬態しているのではないかと説を耳にしたことがあります。
 今日改めて、そのような目で見てみたのですが、後脚を左右に持ち上げているところは、獲物を狙うアズチグモのようですが、白紋のある尾端はどうしてもクモの頭部には見えません。どちらかというと、1個の眼状紋(偽の目玉模様)のようです。どうも、昔聞いた説も怪しいような気がしてきました。


オキナワマメコガネ
Ricoh Caplio GX8


リュウキュウオオスカシバ
NikonD2X Tamron90/2.8 Speedlight
2005.9.8

 今から20年余り前、大学の恩師、先輩、後輩6名が集まり、沖縄の昆虫図鑑を作りました。各々がそれまで撮影した写真を持ち寄り、全員で協議して使う写真を決めるのです。このリュウキュウオオスカシバの写真を出したところ、他に誰も撮影していなかったため、すぐに採用が決まりました。さらに、恩師の先生と先輩から「珍しい種なのによく撮ったね」との声をかけて貰いました。
 ところが、その後も何度となく撮影の機会に恵まれ、未だに珍しい種というイメージはありません。あるいは、以前は本当にある程度珍しい種だったのが、温暖化などの理由によってその後数が増えたのでしょうか?あるいは、たまたま遭遇頻度に恵まれた相性のよい種なのでしょうか?未だによく解りません。

2005.9.7

 ようやく晴れ間の覗く天気が戻ってきました。夕陽に照らされて日光浴するイチモンジセセリが、キバナランタナの花の上で翅(はね)を広げていました。そっと近づき、シャッターを切ると、その度にストロボの光に反応して翅を一旦閉じます。
 撮影した写真をプレビューしてみて驚きました。どのカットも翅を閉じようとしてかブレています。ストロボの閃光時間は数1000分の1秒ですから、それに反応出来る反射神経なのでしょうか?しかし、考えてみるとそうではないようです。最近のTTLオートストロボは、本発光の前に数回プリ発光して調光精度を上げているようです。どうも、そのプリ発光のほうに反応しているように思えます。
 実はこのプリ発光に悩まされているのです。撮影条件によっては、被写体の背後からもう1灯ストロボを同調させたいことがあるのですが、ワイヤレスで同調させよとすると、このプリ発光に反応して、背後のストロボがメインストロボの本発光前に発光してしまって同調しないのです。しかし、今日の光線状態は、わざわざもう1灯ストロボを発光させなくても充分な美しさでした。


イチモンジセセリ
NikonD2X Tamron90/2.8Macro Speedlight


ガジュマルハマキモドキ
Ricoh Caplio GX8
2005.9.6

 大型で速度の遅い台風14号は、まだ沖縄地方に影響を与えています。どんよりと曇ったまま、風もまだ収まりません。という訳で、今日も昆虫の撮影日和ではなかったのですが、思わぬ余録もありました。
 風が強いために昆虫たちも思うように飛ぶことが出来ず、警戒心が薄らいでいるようです。ガジュマルの木で被写体探しをしていると、必ずと言ってよい程、姿を目にするこの小さなハマキモドキのなかま。その不思議な翅の模様にレンズを向けようとすると、いつもファインダーの中で小さな存在のうちに逃げられてしまうのです。ところが、今日は強風の舞う中に飛び立つ決心がつかないのか、レンズの先端に触れるくらいまで近づいても逃げることなく、たくさんのシャッターを切らせてくれました。ただ、天気がよくないので光量が充分でないのが残念だったのですが。
 さらに、恥ずかしいことですが、今までこの蛾をイヌビワハマキモドキだと思い込んでいたのです。ところが、この文章を書くにあたって、図鑑の写真と照らし合わせたところ、翅の模様が違うのです。検索したところ、これまで映像ストックにないガジュマルハマキモドキであることが判りました。映像ストックにまた1種加わることになり、ちょっと得した気分です。

2005.9.5

 台風14号は東寄りの進路を採ったため、沖縄本島地方には大きな影響はありませんでした。それでも、速度が遅いため、夕方になってもまだ強い風が吹き、撮影には苦労します。
 一般には、雨の日が撮影に最も不向きな気象条件だと思われ勝ちですが、実際に困るのは風のほうなのです。雨のときは、確かに機材を濡らさないように注意が要りますが、雨ならではの雰囲気ある映像をものにすることも出来ます。しかし、風となるとピントは合わない、ブレるなど、どうしようもない状況です。特に、撮影倍率の高い昆虫などの撮影には、最悪の条件です。
 まだ強風の吹く中で、道路脇の植え込みでやっと見つけたハラビロカマキリの幼虫ですが、何とかブレずに撮影出来たのは30カットあまりの中で、数カットだけでした。


ハラビロカマキリ幼虫
Ricoh Caplio GX8


トックリキワタ
Ricoh Caplio GX8 Wideconversion-Lens
2005.9.3

 台風の接近のためか、今日は夕暮れが早かったように感じました。そんな中、事務所近くの国道を車で走っていると、薄暗い中でもはっきりと判る鮮やかな花が目に飛び込んできました。
 車を停めて近づくと、ほとんど6分咲きに映るトックリキワタの花でした。トックリキワタの花と言えば、例年11月から12月に開花のピークを迎える種類です。ところが、去年の今頃もチラホラと開花していた記憶があります。何故、夏の終わりにこのようなイレギュラーな開花を見せるのでしょうか?理由は判りませんが、少なくとも明日開く花のほとんどは、今回の台風によって散ってしまうのでしょうねぇ。

2005.9.2

 台風14号が沖縄本島地方に近づいてきました。午後から少し風が強まってきたようです。今年の沖縄へ近づく台風はほとんど八重山地方に進路をとり、既に3個が直撃しています。大型かつ勢力の強い台風が沖縄本島に接近するのは、今年初めてでしょう。
 夕方、外に出て、昆虫の姿を探してみました。強くなりつつある風を避けてか、あまり目立つ場所では見つかりません。ふと、窪地になり風の避けられる草むらに目をやると、1頭のイワカワシジミがいました。風のためかほとんど動く気配がありません。
 このイワカワシジミ、かなり翅(はね)に損傷を受けているのが判ります。果たして今回の台風の接近に耐えられるでしょうか。


イワカワシジミ
Ricoh Caplio GX8

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