南島漂流記
2005年6月後
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アカギカメムシ幼虫集団
Ricoh Caplio GX8
2005.6.30

 ほんの1週間前にも、ここでアカギカメムシの若齢幼虫を紹介しました。そのときは、孵化幼虫や若齢幼虫の集団ばかりだったのですが、今日は既に終齢幼虫や成虫までが見られました。実に早い成長速度です。
 20年近く前に、集中してアカギカメムシを撮影したことがありました。そのときに、体色の赤色と黄色の地域変異と言われていたものがそうではないことが判ったのです。それまでは、八重山地方に赤色個体が多く、沖縄本島地方に黄色個体が多いと思われていました。ところが、羽化直後はどの個体も鮮赤色で、次第にオレンジ色から黄色、最後は灰白色に変化するのです。沖縄本島では、年に2回だけの繁殖で黄色個体の占める割合が高く、年に何度も繁殖可能な八重山地方では赤色個体を目にする頻度が高かったのです。
 今日のアカギカメムシの幼虫集団を見て、そのことを再確認すると同時に、さらに八重山地方のほうが成長速度も早いことも加わって、そのような状況が生じているのではないかと感じました。

2005.6.30

 今日、予定していた西表島の空撮が、またまた延期になってしまいました。朝から、雲のない空に太陽が昇り、絶好の気象条件とばかりに、石垣島のヘリポートに移動したのですが、水蒸気の影響で遠景が霞んで視界が悪いのです。
 いろいろな気象サイトを見ても、どこもお天気マークばかりが並んでいるのですが、天気予報に視界という要素までないのが、落とし穴でした。
 結局、一日中このような状況が続き、回復しなかったのですが、海に沈む夕陽だけは奇麗に見えました。


夕陽
Ricoh Caplio GX8


石垣島平久保崎
NikonD2X Tamron11-18/4.5-5.6 PL-Filter
2005.6.29

 今日の午後、延び延びになっていたヘリによる空撮がやっと果たせました。最大の目的の西表島上空は雲が多かったため、これまた順延で、石垣島だけでしたが。
 最北端の海上に出ると、島の上に積乱雲が掛かり、実に夏らしい情景が広がっていました。これを見て、今年の長い、そして激しい梅雨の終わりを、初めて実感することが出来ました。

2005.6.28

 今日は梅雨明け宣言直後の快晴の下、ヘリ空撮を予定していたのですが、未明からの雷雨に始まり、午前中は降ったりやんだりで、やっと晴れ間が覗いたのは夕方でした。
 天候に恵まれない日は、つい浜辺に足が向いてしまいます。逃げ足の早いフナムシを撮影したりして時間を潰していたところ、岩陰でアダンの実の欠片を食べているオカヤドカリの集団に出会いました。
 雑食性のオカヤドカリは、動物性の餌も食べますし、このような植物質も好んで食べます。何処にでもいる、何でも食べる沖縄ではポピュラーな存在です。ただひとつ不思議なのが。、昼間の明るいときに見るのは小型の個体だけで、大型個体は昼間は薄暗い茂みで見かけることはありますが、開けた環境に出てくるのは、夜間暗いときだけなのです。


アダンの実とオカヤドカリ
Ricoh Caplio GX8 Speedlight


ゲーダ滝
NikonD2X Tamron11-18/4.5-5.6 PL-Filter
2005.6.27

 やっと沖縄の梅雨が明けました。と言っても、この写真を撮っていた時点ではまだ知りませんでしたが・・・
 今日は朝から、滝のビデオ撮影のために奥地に入っていたため、ニュースを見る機会がなかったのです。
 今年一年がかりで撮影を進めているビデオ作品で、この滝は欠かせないポイントなので、今回はビデオ用クレーンを持ち込んでの撮影です。最も水量の多い梅雨明け直後の狙っての撮影は、ジャストタイミングだったのですが、記録的な降水量による予想外の水量に、レンズに着く水滴には悩まされました・・・

2005.6.26

 ここ数日、連日の雷雨、大雨でしたが、今日は4日振りに晴れ上がり、夏の一日でした。今日こそは、梅雨明け宣言間違いなしと思ったのですが、残念ながら宣言はお預けでした。最近、気象庁はちょっと臆病になっているのかもしれません。
 そんな梅雨明けをイメージした写真が撮れました。夏休みの炎天下、虫捕り網を片手に何処までも、田舎道を歩いていったような感覚です。
 さて、明日こそは梅雨明け宣言であって欲しいものです。もう、3日も雨天順延になっているヘリ空撮を明後日に組み直しているものですから。


タイワンハネナガイナゴ
Ricoh Caplio GX8


サンダンカ
NikonD2X Tamron11-18/4.5-5.6 Speedlight
2005.6.25

 発売の遅れていた待望のレンズが、やっと届きました。APS-Cサイズデジタル専用レンズ、タムロン11-18mmF4.5-5.6、35mm換算で16.5〜27mm相当の超広角レンズです。
 発表はされたものの、なかなか発売にならず、やっと発売日が発表されてからも、延期になったりと、実際に手にするまでにかなりの時間を要しました。
 待望のレンズですが、到着したのは、梅雨空の夕方でした。これといった被写体も見当たらないのですが、最低限の確認だけはしてみました。広角端の最短撮影距離25cmでの撮影ですが、さすがに撮影倍率は高いとは言えません。しかし、PLフィルターもケラレなく使用できますし、広角端の最短撮影距離でも、ストロボ(ニコンSB-50DX)もケラレなく照射されます。そして、肝心のシャープネスがとても高いのには驚きました。発売が遅れている理由が、この辺りにあるのでは?と心配していただけにひと安心です。さて、これからこのレンズでどのようなシーンを切り取ることになるのでしょう?

2005.6.24

 昨夜からの雷雨が、今日になってもまだやみません。かなり激しい降りに、フィールドに設置してある自動撮影のカメラやビデオが心配なのですが、なかなか外に出られる状況になりません。夕方になって、やっと小降りになったので、機材の確認に出かけました。幸いにほとんど被害もなく、短時間でチェックも終わったので、帰りに海岸に出てみました。
 ときどき小雨のパラつく中、海岸線を歩いていくと、次々に不思議な形状の岩に出会いました。それをいろいろな物に見立ててみるのも、雨の日の遊びとして退屈しません。
 そんな面白い岩の代表的なものを並べてみました。上から、「等高線岩」もしくは「立体地形模型岩」、「鉄枠付きレンガ積み岩」、「錆び鉄板貼付け岩」。如何でしょう?




奇岩たち
Ricoh Caplio GX8 Wide-conversion lens


水牛
Ricoh Caplio GX8
2005.6.23

 このところ、すっかり水牛の姿が減ってしまいました。元々、沖縄にはいなかったのを、台湾などから役牛として移入したものと言われています。しかし、農業の機械化に伴って、次第に減り、今見られるのは、ほとんどが観光用です。
 かつて多く見られた八重山地方でも、最近は水田で見られるのはごくわずかなものです。その数少ない水牛も、田のはるか遠くに繋がれていて、離れた場所から望遠レンズで撮影する機会くらいしかありませんでした。
 その水牛が、珍しく道路脇で草を食んでいるのに出会いました。広角レンズで間近に寄ってみても大人しい、なかなかの愛嬌者でした。この後ビデオ撮影をしていたら、長い舌でレンズをペロっと舐められてしまいました。

2005.6.22

 アカメガシワの雌株で、アカギカメムシが孵化しています。卵塊の産みつけられていた場所を動かない集団もいれば、その場を離れ、近くの実で吸汁している集団もいます。
 アカギカメムシは、これまで撮影してきた昆虫の中でも、思い入れの深い種類です。もう20年近くも前に、生活史を数年に渡り追い掛けたことがあります。その撮影を通して、初めて判ったこともいくつかありました。
 このようにこれまで数多くのアカギカメムシを観て、シャッターを押してきたのですが、今日初めて気付いたことがあります。この時期の若齢幼虫は、アカメガシワの実の一部に擬態しているのではないかということです。写真のアカメガシワの実の先端には、鮮やかな赤色部分があり、若齢幼虫はそれに紛らわしい色彩と大きさなのです。
 もっとも、種の違いなのか、株による変異なのか、この赤い部分の目立たないアカメガシワの実もあります。また、アカメガシワの実の状態にしろ、アカギカメムシの幼虫の色彩や大きさにしろ、このように紛らわしく見えるのは、一時期でしょう。そのような擬態にどれだけの効果があるのか、よく解りません。


アカギカメムシ若齢幼虫
Ricoh Caplio GX8


寄生蜂の繭
NikonD2X Tamron90/2.8Macro Speedlight
2005.6.20

 昨日の魚眼レンズのテスト撮影の宿題を片付けようと、琉球大学へ足を運びました。何か、よい被写体はないかと捜していたところ、不思議な物を見つけました。ちょっと縦長の黒糖味の金平糖のようです。
 表面をよく見ると、細かい糸で紡がれているのが判ります。蛾の繭でしょうか?ちょうど、昆虫学教室の後輩が通り掛かったので、訊いてみると「寄生蜂の繭の集合体」とのことです。
 舐めるものではなかったなと思いつつ、考えてみると余計に不思議です。何10匹もの幼虫がどうやってこのような形になるのでしょうか?お互いどのようなコミュニケーションをとるのでしょうか?寄生中の行動も不思議です。寄主動物に致命傷を与えることなく、組織を食べ、あるとき一斉に蛹化するのですから、やはり何かコミュニケーションがあるのでしょうか?かなり興味深い寄生蜂の生活史です。
 ところで、魚眼レンズのテスト撮影ですが、円形魚眼レンズの最短撮影距離が20cmと長いため、対角魚眼レンズに実用上対抗出来ないことに気付き、やめてしまいました。

2005.6.19

 私の事務所の玄関脇にある靴箱の上の空間が、今日の写真です。クリスタルグラス、動物フュギアからブリキの玩具、本物の動物の骨や甲羅まで様々な動植物で埋め尽くされています。
 何故、このようなものを撮影したかというと、連日豪雨続きの沖縄地方も、今日の午前中やっと1週間振りに薄日が射しました。しかし、風が強くなかなか屋外での撮影に向いた天候になりません。
 ところが、こういうときに限って、何かアイディアが浮かぶのです。NikonD2Xの中心部だけを使って撮影するクロップモードで、円形魚眼レンズを使用宇すると、画像は対角魚眼になり、被写界深度はより深いのではないかと?という訳で、このような撮影をしてみたのですが、本当の対角魚眼レンズの比較テストは、やはり野外で行うことにしましょう。


某生き物ミュジアム
NikonD2X Sigma8/4 Speedlight


大雨
NikonD2X VR Nikkor80-400/4.5-5.6ED
2005.6.17

 沖縄に戻ってから、連日の大雨です。本当に、空の何処にこれだけ落ちてくる雨があるのか、不思議になるくらいの降り方です。幸いに、まだ大きな被害は出ていませんが、連日の降水量から考えると、山原(やんばる=沖縄本島北部)の林道の崖崩れなどが心配です。
 週間天気予報を見ると、しばらく雨マークばかりが並んでいます。例年ですと、そろそろ梅雨明けの時期なのですが、どうなるのでしょう?近々、予報が外れて、ある日急に晴れ上がり梅雨明けを迎える予感がするのですが、そうでないと困るのです。来週は、梅雨明け後の最も大気の奇麗な条件で、空撮を予定しているものですから・・・

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