南島漂流記
2005年5月前
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2005.5.15

 梅雨入りから、鬱陶しい空模様が続いていますが、やっと中休みが訪れそうです。気温も上昇してきた影響か、山原(やんばる=沖縄本島)の林道では、リュウキュウヤマガメの姿を見かけるようになってきました。
 このカメも林道の分岐点を曲がったところ、路上を歩いていたものです。ときどき休みながら、ゆっくりと林道を横断しています。近付くと「フーッ!」と威嚇音を発したり、なかなか愛嬌のあるキャラクターです。時間に余裕があったので、横断し終わって草むらに消えるまで、撮影をしながら見守りました。林道で車に轢かれることなく、長い亀本来の天寿を全うして欲しいものです。


リュウキュウヤマガメ
Ricoh Caplio GX8 Wide-Conversion Lens



ナガメ
Ricoh Caplio GX8
2005.5.10

 今日はやや薄日の射す中での撮影です。ナガメの成虫が結構な数見られるのですが、意外に敏感ですぐに葉裏に隠れてしまいます。何度も近付いては逃げられを繰り返した後、周りに邪魔な障害物のない茎の途中に静止している個体を見つけ、やっと撮影することが出来ました。
 広角端の28mm相当の画角で、絞りはF2.5の開放、自然光のみでの撮影です。上の写真はノートリミング。もっと近付いて大写しにすることも可能ですが、また逃げられては元も子もないので、この程度の撮影倍率にとどめておきました。やや物足りない気もしますが、パソコンに取込んで画像を拡大したところ、体表の刻点まで、くっきりと解像しているのがモニターに写し出されました。もう何度も繰り返していますが、この描写能力は、やはり明らかにGXの上のレベルだと確信出来ます。
 これも既に触れましたが、撮影した画像のプレビューが、最高8倍まで拡大出来るようになりました。そのために、これよりもより厳しい基準で、不要カットを削除している結果になっていると感じます。しかし、その8倍の最大値まで拡大しても、クッキリとクリアに写し出されている画像に出会った瞬間は、なかなか感動ものです。ちょっとその雰囲気をここで再現するために、上の写真の中心部をトリミングしたのが、下の写真です。今度、A1サイズの大判プリントを製作してみようかと思います。

2005.5.4

 例年よりも1週間程も早く梅雨入りした沖縄は、ほとんど曇空です。しかも強い風が吹き荒れ、なかなか撮影日和とはなりません。新型カメラを手に、毎日が歯がゆい想いです。
 それでも何か被写体を探して歩き回るのですが、これがまた小さな昆虫ばかりで、曇っていて光量が足りず、強い風のためにスローシャッターが切れずと、条件はかなり厳しいものです。そこで、感度をISO200まで上げ、広角端の絞り開放 F2.5で撮影してみたのが、今日の写真です。10カット程撮影してみて、大きくブレているものはその場で消去しました。事務所に戻り、大きなモニターで再生してみると、1カットとてもシャープに写っているのがありました。
 この昆虫は、コフキゾウムシといって体長が4〜7mm程の大きさしかありません。広角端のマクロモードで、可能な限り近付いて写したノートリミング状態が上の写真です。しかし、それだけではこのカメラの実力は解りません。そこで、中央の一部分だけをトリミングしてみたのが、下の写真です。
 ゾウムシの体表には、チョウやガの鱗粉のように、粉が並び、模様や色彩を成しているのですが、その粉が奇麗に解像されています。先日も触れましたが、このレンズの広角側での接写時の解像力には目を見張るものがあるように思います。その想いが、試写を続けるうちに益々強いものとなってきました。この写真が、感度を上げずに撮影出来ていたのなら、さらにシャープだったのかと思うと、梅雨空が一層恨めしく感じてしまいます。



コフキゾウムシ
Ricoh Caplio GX8


イリオモテヤマネコ
NikonF-301 Nikkor35-70/3.3-4.5 Speedlight
2005.5.3

 またしても、悩ましい写真が撮れてしまいました。今回の西表島で、セットしておいたフィルム自動撮影カメラの中のフィルムの現像が、今日仕上がってきたのです。その中に1カット、斜横向きのイリオモテヤマネコの全身が写っているものがありました。
 今回は、一見してヤマネコに間違いないのが判るのですが、何しろ直前の大雨による湿気で、機材が最悪の状態だったようです。自動制御発光するはずのストロボがフル発光し、露出オーバーです。撮影された日から1週間程してからフィルムを回収したため、やはり湿気の影響でフィルムが一部張り付き、変色しているという有り様です。その影像をデジタル化して、古い写真の修復作業とほど同じ処理をしてみたところ、何とかこのレベルまでには復しました。
 また、これは天候や湿気に関係ないのですが、ピントも頭部よりも後肢に合っています。しかし、これはカメラをセットするときに、画面左側からネコがやって来るのを想定したためで致し方ありません。前回デジカメに半身だけ写っていたときは、明らかにネコがカメラを覗き込んでいたので、今回は左側から近付けば直前まで物陰になるような場所にしたのです。ところが、丸見えの右側から平気で近付き、通過しています。前回は日中、今回は夜間という違いがありますから、やはりヤマネコと言えども、夜間の視力はそれ程でもないことを物語っているのかもしれません。
 それにしても、徐々にマシになっているとは言え、なかなかまともな影像が物に出来ません・・・

2005.5.1

 今日もキャプリオGX8のテスト撮影をしました。昨日も書きましたが、ズームレンズの望遠側がもう少し長く100mmくらいまであると、近付けない昆虫の撮影には、より効果的なのです。そうなると、一眼レフ以上に得意な広角接写に加えて、かなり強力な撮影機材になるのですが。
 そこで、今回思い付いたのが、6割余も画素数が増えたのですから、ある程度デジタルズームを使ってもよいのではないかということです。デジタルズームは、デジタルデータ上でトリミング(クリッピング)をしているようなものですから、倍率を上げれば画素数は減って、シャープネスなどが犠牲になります。しかし、これだけ画素数に余裕が出来たので、低倍率ならば実用上問題ないのではないかと。もっとも、わざわざスペックダウンしたような条件での撮影ですから、邪道といえばそれまでなのですが。
 さて、その結果です。上の写真は、ハイイロテントウという体長6mm程度の被写体を広角端28mm相当で自然光撮影し、3分の1程度(長さ比)にトリミングしてあります。下の写真は、ヒメカメノコテントウという体長4mm程の種を、望遠端85mm相当で、さらに1.6倍のデジタルズームを使っています。疑似合成焦点距離135mm相当です。それをストロボを同調させて撮影し、ひと回り程トリミングしてあります。
 数値上厳密な比較にはなってませんが、実写からは、広角で撮影しトリミングしたもののほうがシャープに感じられますね。これは、デジタルズームの使用以前に、このズームレンズは、望遠側よりも広角側でより解像度の高い性能なのではないでしょうか?やはり、広角接写を楽しむのに最適な機種なのかもしれません。もっとも、このようなコンパクトデジカメで体長5mm前後の昆虫を接写しようというのが欲張りなのかもしれません。望遠側でもチョウやトンボなどの比較的大きな被写体でしたら、何の不満も感じないのですから。と言うか、このレンズの広角側の解像度が、かなり優れものなのかも?
 せっかく、新型カメラを発売前に使える機会に恵まれたのに、どうも空模様がパッとしません。亜熱帯らしい青空バックで撮影したいのですが、もう梅雨の走りなのでしょうか。


ハイイロテントウ
Ricoh Caplio GX8(広角端)

ヒメカメノコテントウ交尾
Ricoh Caplio GX8(望遠端X1.6デジタルズーム) speedlight

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